1962年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業の軽自動車「ミニカ」は、1993年9月に6度目のフルモデルチェンジを受け7代目モデルに移行しました。キャビンスペースの拡大により定評のあった居住性が一段と向上した他、新開発の4気筒エンジン搭載車がラインナップに加わった事が特徴でした。
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丸みを帯びたスタイリングに
ボディタイプは先代に設定のあった1+2ドアの4ドアハッチバックが廃止され、3ドアハッチバック/5ドアハッチバックの2タイプとなりました。スタイリングは丸みを帯びたフォルムが採用され、先代から大幅なイメージチェンジを果たしました。ボディサイズは先代と実質的に同等の全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,475~1,505mmで、ホイールベースは20mm延長され2,280mmとなりました。
駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式も同様にフロント:ストラット式/リア:3リンク式(FF)・5リンク式(4WD)が踏襲されました。エンジンは、先代からキャリオーバーされた660cc直3SOHCの3G83型(最高出力40ps/最大トルク5.2kgm)と、同直4の4A30型SOHC NA(最高出力55ps/最大トルク6.1kgm)及びDOHCターボ(最高出力64ps/最大トルク9.9kgm)が用意されました。
トランスミッションは、先代同様4速/5速MTと3速トルコン式ATが用意されました。その他の機構面では、全車にフロント・ディスクブレーキが標準化されると共に、ステアリングのパワーアシストが先代の電動式から2世代前と同様の油圧式に変更されました。乗車定員は4人乗りが標準となるものの、他に1人乗りグレード「1シーター」や2人乗りグレード「2シーター」も用意されました。
特別仕様車やレトロ調モデルを追加
4人乗り仕様の当初のグレード体系は、下から3G83型エンジン搭載の「Ce」「Pe」「Cf」「Pf」、4A30型NAエンジン搭載の「Pg」「Pj」「ST」「SR」「Px」、同ターボエンジン搭載の「SR-Z」「ダンガン4」のラインナップでした。そして4A30型NAエンジン搭載の特別仕様車として1994年5月に「グッピー」が、1995年1月に「パルフェ」が設定されました。
次いで同年11月にグッピーがカタロググレードに昇格すると共に、ダンガン4のFFバージョン「ダンガン」が追加されました。続いて1996年5月に、3G83型エンジン搭載の特別仕様車「ヴォイス」が設定されました。追って同年9月には、パルフェがカタログモデルに昇格すると共に、3G83型エンジン搭載の廉価グレード「ライラ」が追加されました。
更に翌1997年1月、ヴォイスがカタロググレードに昇格しました。次いで同年10月にマイナーチェンジが実施され、エクステリアデザインの変更や装備の充実化が図られると共に、4A30型NAエンジン搭載車にレトロ調のエクステリアが備わる「タウンビー」「タウンビーⅡ」が加わりました。
そして1998年10月にフルモデルチェンジが実施され、新規格に対応した8代目モデルに移行しました。
関連:ミニカ ダンガン
先代モデル:6代目ミニカ
後継モデル:8代目ミニカ
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