1963年に初代モデルがマツダ初の本格派ファミリーカーとしてデビューした「ファミリア」は、1985年1月に4年半ぶり5度目のフルモデルチェンジが実施され、6代目モデルに移行しました。先代からのキープコンセプトによる正常進化型であった一方、国産車初のフルタイム4WD車やカブリオレが用意されるなどバリエーションの拡大が図られた事が特徴でした。
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空力特性が向上
ボディタイプは、まず先代同様の3ドア/5ドアハッチバックと4ドアセダンの3タイプでのスタートとなりました。エクステリアは先代から直線基調のシャープな造形を受け継ぐと同時に、フラッシュサーフェスボディの採用により空力特性が向上、Cd値は小型車としてトップレベルの0.35を実現していました。
ボディサイズは全長3,990mm(ハッチバック)/4,195mm(セダン)×全幅1,645mm×全高1,390mmで、先代から全長・全幅・全高とも若干拡大された他、ホイールベースも35mm延長され2,400mmとなりました。サスペンション形式は先代同様、リアにマツダ独自の「SSサスペンション」を採用した4輪ストラット式が踏襲されました。
駆動方式は当初先代同様FFのみの設定で、エンジンはまず先代からキャリーバーされた1.3L直4SOHCのE3型(キャブレターNA仕様)と1.5L直4SOHCのE5型(キャブレターNA仕様/EGI NA仕様/EGIターボ仕様)が用意されました。トランスミッションも先代同様、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。
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マツダ ファミリアのCM (1985)
DOHCエンジンやディーゼルエンジンを追加
そして1985年7月、歴代ファミリア初のディーゼル車となる1.7L直4SOHCのPN7型エンジン(最高出力58ps)搭載車が追加されました。追って同年10月には、1.6L直4DOHC EGI仕様のNA・EGIターボのB6型エンジン( NA:最高出力110ps・ターボ:最高出力140ps)搭載車と、E5型キャブレター仕様エンジン呼びB6型ターボエンジンを搭載するフルタイム4WD車が追加されました。
更に1985年12月、2世代前のモデルのまま販売されていた3ドア/5ドアバンがフルモデルチェンジにより5ドアバンに一本化されてラインナップに加わると同時に、同一ボディを採用する乗用ワゴンが用意されました。次いで翌1986年3月には、E5型ターボエンジン+5速MTを搭載するソフトトップコンバーチブル「カブリオレ」が追加されました。
1987年2月にはハッチバック/セダンのマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共にエンジンラインナップが変更されました。従来のE3型/E5型に代わり、新世代の1.3L直4SOHC及び1.5L直4SOHCのB3型/B5型が設定されました。共にキャブレター仕様のみで、最高出力は前者が67ps、後者が76psでした。同時に、SOHC EGI NA仕様のB6型エンジン(最高出力85ps)も追加になりました。
更に、B6型エンジン及びPN型ディーゼルエンジン搭載車に4速トルコン式ATが設定されました。1987年4月にはワゴンのマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共にB6型SOHC EGI仕様、B6型SOHCキャブレター仕様、ディーゼル1.7LPN7型エンジンが追加となりました(B6型S
一方、ワゴンは6代目モデルのまま生産を継続、同年11月にマイナーチェンジを受けた後1994年9月まで販売が続けられました。
先代モデル:5代目ファミリア
後継モデル:7代目ファミリア
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