1989年10月に「60系ランドクルーザー」の後継モデルとして誕生したステーションワゴン型SUV「80系ランドクルーザー」は、1998年1月にフルモデルチェンジを受け、「100系ランドクルーザー」に移行しました。80系からサスペンション形式が変更されたほか、電子制御サスペンションやV8エンジンが設定されるなど、一段とプレミアム路線が強められました。
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前輪独立懸架を採用
ボディタイプは80系同様、5ドアの乗用ステーションワゴンと商用バンが用意され、スタイリングはフロントマスクの刷新などにより、従来から大きくイメージを変えました。ボディサイズは全長4,890mm×全幅1,940mm×全高1,860mmで、80系に対してワイド&ローなディメンションとなりました。ホイールベースは2,850mmで、80系と同一でした。
サスペンション形式は、フロントがリーディングアーム・リジッド式からダブルウィッシュボーン独立懸架式に、リアが4リンク・リジッド式からトレーリングリンク・リジッド式に変更されました。さらに、一部グレードに電子制御サスペンション「スカイフックTEMS」+油圧車高調整機構「AHC」が採用されました。
フルタイム4WDに一本化
駆動方式は、80系バンに設定のあったパートタイム4WDが廃止され、全車センターデフ付きのフルタイム4WDに統一されました。エンジンは、ワゴンには4.7L V8DOHCガソリンNAの2UZ-FE型(最高出力235ps/最大トルク43kgm)が、バンには4.2L直6SOHC直噴ディーゼルターボの1HD-FTE型(最高出力205ps/最大トルク44kgm)が搭載されました。
トランスミッションは当初、ワゴンには4速トルコン式ATが、バンには5速MTまたは4速トルコン式ATが組み合わせられました。また、ステアリング形式は新たにラック&ピニオン式が採用され、ブレーキは全車に油圧ブースター付きの4輪ベンチテーテッド・ディスク式が装備されました。室内は、ワゴンが3列シート8人乗り、バンが2列シート5人乗りでした。
M/Cにより5速ATを採用
安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムやABSが採用されました。当初のグレード体系は、ワゴン/バンともに下から「VX」「VXリミテッド」「VXリミテッド Gセレクション」の3タイプのラインナップでした。その後1999年1月に、ワゴンに4灯式ヘッドランプやレザー・インテリアなどが備わる最上級グレード「シグナス」が追加されました。
次いで2002年8月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやバンパーなどの意匠が変更されるとともに、トランスミッションが全車5速トルコン式ATに変更されました(バンの5速MT仕様は廃止)。続いて2005年4月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、フロントグリルやヘッドランプ、リアコンビネーションランプなどの意匠が変更されました。
そして2007年9月にフルモデルチェンジが実施され、現行200系に移行しました。