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モーガン 4/4 (1936-):古典的な設計のまま現在も生産が続けられるスポーツカー

モーガン4-4 Drophead Coupe (1938)

イギリスの自動車メーカーであるモーガン・モーター・カンパニーは、1936年に同社初の4輪乗用車となる新型スポーツカー「4-4」を発売しました。それまでの3輪乗用車「スリーホイーラー」から基本設計やエンジンなどが一新されていました。以降、基本設計に大きな変更のないまま現在に至るまで生産が続けられる超ロングセラーモデルとなっています。

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ボディはオープン仕様のみ

モーガン4-4 Drophead Coupe (1938)

ボディタイプは、当初は組み立て式の幌が備わる2ドア・2シーター仕様のロードスターのみの設定でした。初期型のスタイリングは、完全に独立したサイクルフェンダーや、ステー上に設けられたヘッドランプを持つ古典的なものでした。ボディ・ディメンションは全長3,543mm×全幅1,393mm、ホイールベース2,337mmというコンパクトなものでした。

駆動方式はFRで、エンジンは当初1.3L直4OHV(最高出力39ps)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションは4速MTでした。サスペンション形式は、フロントにモーガン独特のスライディングピラー/コイル式が、リアには一般的なリジッド・リーフ式が採用されました。

モーガン 4/4 (Series II) (1955)

そして翌1937年に4シーター仕様が追加され、さらに1938年には折り畳み式の幌と固定式のサイドウィンドウフレームが備わる、流麗なスタイリングのドロップヘッドクーペが追加されました。次いで1939年、エンジンがコヴェントリークライマックス製の1.1L直4(最高出力34ps)に置換されました。

モーガン 4/4 1600 (1968)

次いで1955年のマイナーチェンジによりシリーズⅡに移行するとともに、車名が4-4から「4/4」に変更されました。スタイリング面では、セパレートタイプだったフロントフェンダーがボディと一体化されるとともに、完全に独立していたヘッドランプがボディ埋め込み型となるなど、大幅なモダナイズが図られました。

M/Cのたびにエンジンを置換

モーガン 4/4 “70th Anniversary” (2006)

同時に、エンジンがフォード製1.2L直4SV(最高出力36.5ps)に置換されました。次いで1960年に2度目のマイナーチェンジが実施されシリーズⅢに移行、エンジンがフォード製1L直4OHV(最高出力39.5ps)に置換されたほか、トレッドが若干広げられました。続いて1961年の3度目のマイナーチェンジでシリーズⅣとなり、エンジンがフォード製1.3L直4OHV(最高出力55ps)に置換されました。

モーガン 4/4 “70th Anniversary” (2006)

同時に、フロントブレーキがドラム式からディスク式に変更されました。次いで1963年に4度目のマイナーチェンジが実施されシリーズⅤに移行、エンジンがフォード製1.5L直4OHV(最高出力62ps)に置換されました。続いて1968年、フォード製1.6L直4OHVエンジン(最高出力71ps/97ps)を搭載する「1600」に移行しました。

モーガン 4/4 “80th Anniversary” (2016)

次いで1993年、フォード製1.8L直4DOHCエンジンを搭載する「1800」がリリースされました。なお、現行モデルに搭載されるパワートレインは、2L直4DOHC(最高出力145ps)と5速MTの組み合わせとなっています。

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