トヨタ自動車は1955年11月、同年1月にタクシー用途などを見込んで発売した4ドアセダン型乗用車「トヨペット・マスター」をベースとした商用車「トヨペット・マスターライン」をリリースしました。シャシーやメカニズム、Bピラーより前のボディパネルなどはマスターと基本的に共通で、短命に終わったマスターよりも長いライフスパンを保ちました。
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バンとピックアップを用意
ボディの設計および製造はトヨタ自製ではなく、関東自動車工業の手により行われました。ボディタイプは、当初3ドアライトバン(RR17型)と2ドア・シングルシート(1列シート)仕様のピックアップトラック(RR16型)の2種類がラインナップされました。エクステリアは、フロントまわりの意匠などはマスターと共通でした。
ボディ・ディメンションは、両モデルともに全長4,275mm×全幅1,670mm×全高1,600mm、ホイールベース2,530mmで、マスターとの比較では全高が50mm高められたことをのぞき同一でした。また、車両重量はライトバンが1,235kg、ピックアップが1,180kgで、最大積載量は前者が500kg、後者が750kgとなっていました。
駆動方式はFRが踏襲され、エンジンもマスター譲りの水冷1.5L直4OHVのR型(最高出力48ps/4,000rpm・最大トルク10kgm/2,400rpm)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションもマスター同様、3速コラム式MTでした。サスペンションは、4輪リジッド・アクスル/リーフ式の形式が踏襲された一方、大きな荷重の掛かる貨物仕様車であるためスプリングレートは変更されていました。
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M/Cでエンジンを強化
ステアリング形式はマスター同様のウォーム・セクター・ローラー式で、タイヤも同じく6.00-16サイズが装着されました。乗車定員はライトバンが6名、ピックアップが3名でした。そして翌1956年にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルの意匠が変更されるとともに、ピックアップはスペアタイヤの搭載場所が荷台からボディ下部に変更され、荷台スペースの拡大が実現しました。
同時に、エンジンのアウトプットが最高出力55ps/4,400rpm・最大トルク10.5kgm/2,600rpmに向上しました。また、この年の8月に、2ドア・ダブルシート(2列シート6人乗り仕様)のダブルピックアップ(RR19型)が追加されました。ボディサイズは全長4,285mm×全幅1,675mm×全高1,630mmと他のボディよりも僅かに大きく、最大積載量は500kgとなっていました。
エクステリアは、マスター譲りのラップアラウンド・リアウィンドウが備わるなど、スタイリッシュな仕上がりが特徴でした。そして1959年3月にフルモデルチェンジが実施され、2代目RS20系に移行しました。
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