新型アウトランダーPHEVの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、ボディカラー、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどアウトランダーPHEVの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にアウトランダーPHEVのお買い得度を総合評価しています。
- 新型アウトランダーPHEVはどんなクルマ?
- アウトランダーPHEVの値引き相場と交渉法
- アウトランダーPHEVの納期
- アウトランダーPHEVの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- アウトランダーPHEVのグレード別 新車価格
- アウトランダーPHEVのグレード選び
- アウトランダーPHEVのおすすめグレード
- アウトランダーPHEV 値引き込み乗り出し価格の見積書
- アウトランダーPHEVのWLTCモード燃費と実燃費
- アウトランダーPHEVのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
- アウトランダーPHEVのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- アウトランダーPHEVの値引き交渉に使う競合車
- アウトランダーPHEVの値引き交渉に適した時間帯や時期
- アウトランダーPHEV値引き交渉の流れ
- アウトランダーPHEVのボディカラー全色と色番号
- 値引き以外でアウトランダーPHEVを安く買う
- アウトランダーPHEVの長所/メリット
- アウトランダーPHEVの欠点/デメリット
- アウトランダーPHEV 値引き込みの総合評価:4.0 (5段階評価)
新型アウトランダーPHEVはどんなクルマ?
三菱のクロスオーバーSUV「アウトランダー」は、2012年10月に7年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。キープコンセプトながら、ボディの軽量化などにより燃費性能や環境性能を高めた他、安全装備の大幅な強化が行われた事が特徴でした。又、独自の技術によるプラグインハイブリッド車「PHEV」を投入した事も話題となりました。
そして2021年12月、約9年ぶりのフルモデルチェンジを実施し3代目となりました。三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の流れを汲んだ迫力あるフロントフェイス、プラットフォームは日産・ルノーグループとして一新、パワーユニットは先代モデルでも人気のあったPHEVに一本化されました。
アウトランダーPHEVの値引き相場と交渉法
アウトランダーPHEVの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | 3~9万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 10~17万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 20~30万円 |
アウトランダーPHEVの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
アウトランダーPHEVはフルモデルチェンジから期間も経過し、値引き額は引き出しやすくなりました。車両価格が高いクルマである事や同クラス他社のSUVラインナップが充実している事もあり、競合車の見積もりを取った上で丁寧に交渉を進めればそれなりに値引き額を引き出すことが出来ます。
アウトランダーPHEV値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「アウトランダーPHEV以外にも他のライバル車種と迷っている」という事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象を三菱の営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認しておき、本命車種の納期の方が長かった場合には交渉材料として使いましょう。ただし、コロナ禍による部品供給の乱れによって生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
アウトランダーPHEV値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
アウトランダーPHEVは三菱の全販売チャネルで販売しています。ディーラーは地域やチャネル毎に「大田三菱自動車販売㈱ 大田店」「東日本三菱自動車販売㈱ 久が原店」など販売会社が異なっている場合が多く、同じアウトランダーPHEVを扱っていてもライバル同士の関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注台数も違うので納期が変わるだけでなく諸費用も変わる場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる三菱の販売店で見積もりを取り、アウトランダーPHEVの大きな値引きを引き出しましょう。
アウトランダーPHEV値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
アウトランダーPHEVをディーラーに見に行くと「お車の査定をしましょうか?」と下取りの査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
アウトランダーPHEV値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
アウトランダーPHEVの納期
アウトランダーPHEVの納期はどのくらい?
- 納期:3ヵ月~
世界的な半導体不足の影響もあり、納期は長めとなっています。
アウトランダーPHEVの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、アウトランダーPHEVの売れ筋グレードを前もってメーカーに予約している場合があります。そういった車両なら、一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があります。
「どうしても、アウトランダーPHEVのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにアウトランダーPHEVの納車の早い車両がないか確認しましょう。
アウトランダーPHEVの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
アウトランダーPHEVなど納期が長い場合、一旦契約をしても長い納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はアウトランダーPHEVのキャンセル車が昨日1台でました。納期は1か月です。値引きも頑張りますよ。」といった情報に遭遇する事もありますのでディーラーの営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
アウトランダーPHEVの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
アウトランダーPHEVのように人気車で納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにアウトランダーPHEVが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、トータルの乗り出し価格も安くなりディーラーでの値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
アウトランダーPHEVの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「新型アウトランダーPHEVの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、新型アウトランダーPHEV魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる 新型アウトランダーPHEVを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
アウトランダーPHEVのグレード別 新車価格
グレード | パワートレイン/駆動 | 5人乗り | 7人乗り |
M |
2.4L MIVEC DOHC 16バルブ4気筒
|
4,995,100円 | – |
G | 5,498,900円 | 5,590,200円 | |
P | – | 6,023,600円 | |
BLACK Edition | – | 6,304,100円 |
※価格は2024年9月30日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
アウトランダーPHEVのグレード選び
アウトランダーPHEVのパワートレイン
パワートレインは2.4L直4+2モーターの1種類。駆動方式は全車4WDとなっています。
アウトランダーPHEVのグレード構成
アウトランダーPHEVのグレード構成はエントリーグレード「M」、中間グレード「G」、上級グレード「P」の3グレードとなります。
アウトランダーPHEVには2列シート5人乗りと3列シート7人乗りが設定されており、「M」は5人乗りのみ、「P」は7人乗りのみとなっています。
また、商品改良時に「BLACK Edition」が追加となりました。
アウトランダーPHEVのおすすめグレード
アウトランダーPHEVのおすすめグレードは、装備と価格のバランスがよい中間グレードの「G(5人乗り)」です。
アウトランダーPHEV 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「アウトランダーPHEV G(5人乗り)」に以下の装備を選択した乗り出し価格の事例です。
- ETC2.0車載器(スマートフォン連携ナビゲーション接続用):¥47,960
- フロアマット(5人乗り用):¥49,060
車両価格 | ¥5,498,900 |
オプション価格 | ¥97,020 |
自動車税種別割 | ¥0 |
環境性能割 | ¥0 |
自動車重量税 | ¥0 |
自賠責保険料 | ¥24,190 |
リサイクル料金 | ¥11,670 |
販売諸費用(参考価格) | ¥52,240 |
合計(乗り出し価格) | ¥5,705,720 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥135,720 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥5,570,000 |
ナビは標準装備となる為、ETC、フロアマットのみのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で13万円と端数をカットしてもらった場合「アウトランダーPHEV G(5人乗り)」の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は557万円となります。
(見積りは2024年9月30日時点)
アウトランダーPHEVのWLTCモード燃費と実燃費
アウトランダーPHEVのWLTCモード燃費
M | G・P | ||
ハイブリッド 燃料消費率 |
WLTCモード(km/L) | 16.6 | 16.2 |
市街地モード(km/L) | 15.3 | 17.3 | |
郊外モード(km/L) | 17.2 | 15.4 | |
高速道路モード(km/L) | 16.8 | 16.4 | |
EV走行換算距離(等価EVレンジ)(km) | 87 | 83 | |
充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)(km) | 87 | 85 | |
交流電力量 消費率 |
燃料消費率 WLTCモード(Wh/km) | 227 | 239 |
市街地モード(Wh/km) | 207 | 220 | |
郊外モード(Wh/km) | 220 | 221 | |
高速道路モード(Wh/km) | 245 | 262 | |
一充電消費電力量 (kWh/回) | 19.71 | 19.9 |
アウトランダーPHEVの実燃費
アウトランダーPHEVは20kWhのバッテリーを搭載し、MならWLTCモードのEV走行換算距離(等価EVレンジ)で87kmとなっており、実用的には60km程度はEVとして走行が可能です。
よってどの程度のガソリン燃費になるかは、充電してからどの程度の距離を走行するかによって大きく変わります。
自宅で充電し、近所のショッピングモールに行って帰宅後充電という使用方法なら電気のみでの走行を賄えます。
途中での充電を行なわない長距離走行においては、ストロングハイブリッド車と同様のガソリン消費となり、おおむねWLTCモード燃費の-20%程度が実燃費の目安となります。
アウトランダーPHEVのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
アウトランダーPHEVは中古車市場でも人気車種となっています。モデルサイクル初期であり、2回車検を受けた5年後でも現行車種である可能性は高く、リセールバリューは期待できます。
アウトランダーPHEVのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2021年12月16日 アウトランダーPHEVフルモデルチェンジ
アウトランダーPHEVの値引き交渉に使う競合車
アウトランダーPHEVの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
マツダ CX-60
2022年9月発売となるマツダCX-60は新開発のFRプラットフォームに縦置きエンジンを搭載し、ラグジュアリーな高い質感に仕上げられています。
アウトランダーPHEVのように3列シートはないものの、PHEVだけでなくディーゼル、ガソリンエンジン、マイルドハイブリッドなど幅広いパワーユニットをラインナップしています。
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トヨタ RAV4 PHV
現状ではPHEVを設定している車種は少なく、直接の競合となるのはトヨタ RAV4 PHVとなります。
RAV4 PHVは生産台数が少ない事もあって発売直後から人気となりました。モデルチェンジしたばかりのアウトランダーPHEVを競合として大きな値引き額を引き出しましょう。
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トヨタ ハリアー
都市型SUVブームの火付け役として大ヒットモデルとなったハリアー。2020年6月に4代目となり相変わらずの人気モデルとなっています。
エントリーグレードは大柄なボディに対して2.0LのNAと動力性能は物足りないものの、ハイブリッドもラインナップしており、魅力的な一台と言えます。ハリアーはストロングハイブリッドであるのに対して、アウトランダーはPHEVなので、厳密にはカテゴリーが違うものの、車格は同じなので、競合させて値引きを引き出しましょう。
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日産 エクストレイル
2022年7月に待望のフルモデルチェンジを実施した日産 エクストレイル。新開発となる第2世代「e-POWER」に可変圧縮比エンジン「VCターボ」を組合せ、高い走行性能と静粛性を兼ね備えています。
アウトランダーPHEVとはプラットフォームを共有する兄弟車となりますが、パワーユニットの違いもありエクストレイルハイブリッドの価格帯の方が低いので、エクストレイルの上級グレードを中心に値引き交渉を進めましょう。
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競合車を使ってアウトランダーPHEVの値引き交渉を
アウトランダーPHEVの値引きを引き出すにあたっては、上記のRAV4 PHV、ハリアーハイブリッド、エクストレイルハイブリッドの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、アウトランダーPHEVの値引きを引き出し易くなります。
アウトランダーPHEVの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
アウトランダーPHEVのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べると来店客も少なく、ゆっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格についても忘れずに確認しましょう。
ただし、すでに来店した事があり営業マンの担当が決まっている場合は、平日に休みを取っていて不在になっている事もあるので、事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、昼の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。平日と比べるとジックリと交渉するには不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事もあります。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位での販売目標計画を立てていますので、目標を達成する為に、月末は値引きが緩みやすくなる可能性があります。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きが飛び出すかもしれません。
ただし、月間の目標を既に達成している場合や、新車のセールスが好調な時など、あまり積極的ではない場合もあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気は禁物です。ディーラー側の販売事情によりますので、一概に月末に値引きが引き出しやすいとは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
ディーラーを運営している販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、1年間の販売目標達成のために3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期が延びているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
アウトランダーPHEV値引き交渉の流れ
しっかりとアウトランダーPHEVの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでアウトランダーPHEVに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
アウトランダーPHEV値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでアウトランダーPHEVの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「アウトランダーPHEVが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだアウトランダーPHEVが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはアウトランダーPHEVの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
アウトランダーPHEVの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。アウトランダーPHEVの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「アウトランダーPHEVが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- アウトランダーPHEVの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やアウトランダーPHEVの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
アウトランダーPHEVの値引き交渉で気を付ける点
アウトランダーPHEVの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
アウトランダーPHEVのボディカラー全色と色番号
アウトランダーPHEVのボディカラーはモノトーン8色、2トーンカラー2色の全10色が設定されています。2トーンカラーはPグレード専用色となっています。
ホワイトダイヤモンド/ブラックマイカ 色番号:XW4
ホワイトダイヤモンド/ブラックマイカは、Pグレード専用となる2トーンカラーで、税込132,000円の有償オプションカラーです。
ブラックダイヤモンド/ディープブロンズメタリック 色番号:C2X
ブラックダイヤモンド/ディープブロンズメタリックは、Pグレード専用となる2トーンカラーで、税込132,000円の有償オプションカラーです。
ホワイトダイヤモンド 色番号:W85
ホワイトダイヤモンドは、税込77,000円の有償オプションカラーです。
レッドダイヤモンド 色番号:P62
レッドダイヤモンドは、税込77,000円の有償オプションカラーです。
ブラックダイヤモンド 色番号:X47
ブラックダイヤモンドは、税込77,000円の有償オプションカラーです。
コズミックブルーマイカ 色番号:D14
コズミックブルーマイカは、カラーオプション価格は掛かりません。
有償ボディカラーの選択による価格アップ分を材料に値引き交渉をしましょう。また、ボディカラーの違いによって納期や乗り出し価格にどの程度差が出るかの確認もしましょう。
ディープブロンズメタリック 色番号:C17
ディープブロンズメタリックは、カラーオプション価格は掛かりません。
スターリングシルバーメタリック 色番号:U25
スターリングシルバーメタリックは、カラーオプション価格は掛かりません。
チタニウムグレーメタリック 色番号:U17
チタニウムグレーメタリックは、カラーオプション価格は掛かりません。
ブラックマイカ 色番号:X42
ブラックマイカは、カラーオプション価格は掛かりません。
値引き以外でアウトランダーPHEVを安く買う
オプションは社外品にする
アウトランダーPHEVの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、アウトランダーPHEVの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにアウトランダーPHEVを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにアウトランダーPHEVが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンを利用する
残価設定ローンとは、3年後や5年後のアウトランダーPHEVの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にアウトランダーPHEVを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が500万円、3年後のアウトランダーPHEVの価値が280万円の場合、220万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はアウトランダーPHEVを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
アウトランダーPHEVの長所/メリット
最新プラットフォームとなった基本性能の高さ
経営不振にあえぐここ10年程は、三菱にとって軽自動車を除く乗用車ラインナップは既存プラットフォームの流用、マイナーチェンジで苦しい時代となってきました。
日産・ルノーグループの一員となって何年も経ちますが、乗用車においては初のプラットフォーム共有開発となり、車両自体の内容が大きく刷新されました。
迫力ある三菱独自のデザイン
プラットフォームなど走行性能もさることながら、アウトランダーPHEVの大きな魅力の一つは三菱の「ダイナミックシールド」というデザインコンセプトに基づく迫力あるデザインと言えます。
自宅充電可能なら近距離移動は低コスト
アウトランダーPHEVは20kWhのバッテリーを搭載し、60km程度のバッテリー走行が可能なので、自宅で充電する環境があれば買い物や通勤など近距離使用なら、電気代だけで運用する事も可能で車格の割にランニングコストが低く使用できます。
アウトランダーPHEVの欠点/デメリット
モデルバリエーションの少なさ
販売台数の少なさゆえ、しょうがない部分かもしれませんが、先代アウトランダーに設定されていたガソリンエンジンや2WDの設定がなくなり、先代モデルでは270万円台からだった価格は460万円台からと一気に引き上げられました。
買いやすい2WDガソリン車の追加を期待したいところです。
重量2トン超えで保管場所を選ぶ
アウトランダーPHEVは最も軽いモデルでも車両重量が2,010kgとなり、マンションなどのパレット式駐車場で多い2トンまでの重量制限に掛かる場合があります。
購入検討の前に、停める駐車場の制限を確認しておきましょう。
3列目シートの居住性はミニマム
ミニバンではないので仕方がない部分ではありますが、3列目シートの空間はミニマムで、シートも小ぶりである事から、3列目シートに大人を乗せての長距離ドライブは厳しめと言えます。
アウトランダーPHEV 値引き込みの総合評価:4.0 (5段階評価)
三菱ファン待望のフルリニューアル
デザインコンセプト「ダイナミックシールド」を取り入れたフロントフェイスに移行し始めてからかなりの時間が経過したものの、軽を除き車両やパワーユニットは既存のマイナーチェンジに留まっていた三菱の乗用車ラインナップ。
日産からゴーン氏が退任し、ルノー・日産・三菱での車種共同開発体制にも影響があり、なかなかグループでのシナジーを活かした車種の投入がされない不遇の時期が続いたが、アウトランダーPHEVは待望の共同開発の恩恵を受ける新型車となった。
フルモデルチェンジまで時間が掛かった分、じっくりと開発されたアウトランダーPHEVは完成度が高く、値引きは少ないもののリセールバリューの高さも期待でき、買って損のない一台と言える。