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アウディ A4 (初代 1994-2001):新機軸が取り入れられた80の後継モデル [B5]

アウディA4 1994

アウディA4 1994

アウディAGは1994年10月、フラッグシップセダン「A8」に続く新世代モデルとしてミディアムセダン「A4」を発表、翌1995年2月から欧州での販売を開始しました。「アウディ・80」の事実上の後継車種で(暫くの期間併売)、基本コンセプトを受け継ぎながら、同社初となる1気筒あたり5バルブのエンジンやマニュアルモード付ATなどの新機軸が取り入れられました。

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プラットフォームはパサートと共通

プラットフォームは、後に5代目「フォルクスワーゲン・パサート」にも用いられる事となるB5プラットフォームが採用されました。ボディタイプは当初4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは80のイメージを受け継ぎながらもより洗練されたフォルムとなりました。ボディサイズは全長4,520mm×全幅1,733mm×全高1,415mmで、80から全長が短縮された一方、全幅と全高は拡大されました。

アウディA4 1994

アウディA4 1994

ホイールベースは2,615mmで、80から僅かに延長されました。駆動方式は80同様、FFとフルタイム4WDの「クワトロ・システム」が用意されました。サスペンション形式はフロントは全車4リンク式で、リアはFFにはトレーリングアーム式が、クワトロにはダブルウィッシュボーン式が採用されました。

アウディA4 1994

アウディA4 1994

欧州仕様のエンジンは、当初1.6L直4SOHC8V NA(最高出力101ps/最大トルク14.3kgm)、1.8L直4DOHC20V NA(最高出力125ps/最大トルク17.7kgm)、同ターボ(最高出力150ps/最大トルク21.4kgm)、2.8L V6SOHC12V NA(最高出力174ps/最大トルク25kgm)のガソリン4種類と、1.9L直4SOHC8Vディーゼルターボ(最高出力90ps/最大トルク20.6kgm及び最高出力110ps/最大トルク23kgm)が用意されました。

ワゴンの「アヴァント」を追加

その他、アジア市場向けとして2.6L V6SOHC12V NA(最高出力150ps/最大トルク23kgm)も用意されました。トランスミッションは、5速MTと4速トルコン式AT、そしてポルシェの開発による「ティプトロニック」と呼ばれるマニュアルモード付5速トルコン式ATが設定されました。そして1995年11月に5ドアステーションワゴンの「アヴァント」が発表され、翌1996年2月から販売が開始されました。

アウディA4 avant 1995

アウディA4 avant 1995

次いで1997年、フェイスリフトと同時にエンジン・ラインナップの刷新が図られ、ガソリンは1.8Lターボの高出力版(最高出力180ps/最大トルク24kgm)と2.4L V6DOHC30V NA(最高出力165ps/最大トルク23.5kgm)が追加された他、2.8L V6がDOHC30V仕様(最高出力193ps/最大トルク28.6kgm)に置換されました。一方ディーゼルは、2.5L V6DOHC24Vターボ(最高出力150ps/最大トルク31.6kgm)が追加されました。

アウディA4 1994

アウディA4 1994

続いて1999年に2度目のフェイスリフトが実施された後、2000年にフルモデルチェンジを受け2代目B6系に移行しました。日本市場における初代A4は、1995年10月にまずセダン「1.8」(1.8L NAエンジン+4速AT)と「2.6」(2.6Lエンジン+5速AT)の導入が開始され、追って1996年2月に、セダン「1.8Tクワトロ」(1.8Lターボエンジン+5速MT)と「2.8クワトロ」(2.8Lエンジン+5速AT)が追加されました。

更に同年10月、アヴァント1.8/2.6の導入が開始されました。次いで1998年1月、マイナーチェンジ版に切り替えられると同時に、セダン/アヴァント共に2.6に代わり「2.4」(2.4Lエンジン+5速AT)が設定されました。追って同年6月には、セダン/アヴァント共にクワトロ系グレードが同じく2.4Lエンジン+5速AT仕様の「2.4クワトロ」に置き換えられました。そして2001年5月に2代目モデルに切り替えられました。

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