キャデラック セビル (初代 1975-1979):最先端の技術を導入したキャデラック最小モデル

キャデラック セビル Elegante (初代 1975)

ゼネラルモーターズ(GM)は1975年、「キャデラック」ブランドよりプレミアム性を追求した高級セダン「セビル」を発売しました。オイルショックへの対応や、アメリカの高級車市場で大きなシェアを占めていた「メルセデス・ベンツ」や「BMW」などへの対抗のため、ボディが大幅にダウンサイジングされたことが特徴でした。その一方で最先端の技術が導入され、フルサイズのキャデラック車を超える内容を誇りました。

電子燃料噴射装置を採用

キャデラック セビル Elegante (初代 1975)

ボディタイプは、メーカー純正としては4ドアセダンのみの設定でした。スタイリングは直線基調のスクエアなもので、「ロールスロイス・シルヴァーシャドウ」の影響を受けた押し出しの強いフロントグリルを備えていました。ボディ・ディメンションは全長5,182mm×全幅1,824mm×全高1,389mm、ホイールベース2,903mmで、同ブランドの他のモデルよりも一回り以上コンパクトにまとめられていました。

キャデラック セビル Elegante (初代 1975)

駆動方式は他のキャデラック車と同様コンベンショナルなFRで、エンジンはアメリカ車初の電子燃料噴射装置を採用したオールズモビル製5.7L V8OHV(最高出力183ps/最大トルク38kgm)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションは3速トルコン式ATで、1,900kgのボディを185km/hの最高速度まで引っ張り上げることが可能でした。

キャデラック セビル Elegante (初代 1975)

サスペンション形式は、フロントにダブルウィッシュボーン/コイル式、リアには古典的なリジッド・アクスル/リーフ式が採用されました。また、ブレーキはフロントがベンチレーテッド・ディスク式、リアがドラム式で、ホイール&タイヤは5J×15インチホイールとGR78×15タイヤの組み合わせでした。

トリップコンピューターを設定

一方装備面では、デジタル・メーターやLED時計が付加されるトリップコンピューター「トリップマスター」がオプション設定されました(※不人気のためモデル末期に廃止)。その後1978年に、5.7L V8OHVディーゼルのLF9型エンジンが追加された一方、ガソリン5.7Lエンジンは若干スペック・ダウンし最高出力172ps/最大トルク37.3kgmとなりました。

キャデラック セビル by Gucci (初代 1979)

また、同じ年にツートーンのボディカラーやワイヤーホイール、専用の内装が備わる「エレガンテ・パッケージ」が設定されました。さらに1979年には、イタリアのファッションブランド「グッチ」とのコラボレーションによる「セビル・グッチ」がリリースされました。そして同年9月にフルモデルチェンジが実施され、FFプラットフォームを採用した2代目モデルにバトンタッチされました。

初代セビルは、ダウンサイジングされた高級車というコンセプトが好評を博し、商業的な成功を収めました。

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