ダイハツ工業は1999年3月、前年のフルモデルチェンジにより5代目に移行した軽乗用車「ミラ」をベースに、レトロ調のドレスアップを施した派生モデル「ミラジーノ」を発売しました。モチーフとなったのは1960年代に同社が販売していた大衆車「コンパーノ」の前期型で、エクステリア面で同車に倣ったディテールが取り入れられました。
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独自のフロントマスクなどで差別化
ボディタイプは当初5ドアハッチバックみの設定で、視界や見切りを重視した「タウンキュービックフォルム」をミラから踏襲しつつ、大型のメッキグリルや丸型2灯式ヘッドランプ、メッキバンパーなどの採用により差別化が図られました。一方、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,425mmのボディサイズや2,360mmのホイールベースは、ミラと同一でした。
駆動方式はミラ同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式も同様にフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF)・3リンク式(4WD)が採用されました。エンジンもミラと共通で、660cc直3DOHCのEF型NA仕様(最高出力58ps/最大トルク6.5kgm)及びターボ仕様(最高出力64ps/最大トルク10.9kgm)が用意されました。
トランスミッションは5速MTと4速トルコン式ATの他、NA・4WD車のみ3速トルコン式ATが設定されました。ブレーキはフロントにNA車にはディスク式を、ターボ車にはベンチレーテッドディスク式を採用、リアは全車共通のドラム式でした。又、インテリアはウッド調インパネやウッドステアリングなどの採用により、ミラとの差別化が図られました。
当初のグレード体系は、NAエンジン搭載の「ジーノ」とターボエンジン搭載の「ジーノ・ターボ」の2タイプのラインナップでした。そして同年11月の一部改良でインテリアや装備面での仕様向上が図られると共に、FF・AT車に車両挙動安定化制御装置「DVS」がオプション設定されました。次いで2000年7月の一部改良により、全車に助手席SRSエアバッグシステムが標準化されました。
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初代ミラジーノのCM (1999)
3ドア車やCVT車が追加されるも後に廃止に
追って同年10月のマイナーチェンジで内外装デザインが変更されると共に、MT車にクラッチスタートシステムが採用されました。同時、3ドアボディにNAエンジンを組み合わせた新グレード「ジーノS」が追加されました。次いで2001年10月の一部改良で排出ガス浄化装置「TOPAZ触媒」が採用されると共に、NAエンジン搭載のジーノにCVTが設定され、3速ATは廃止されました。
同時に、新グレードとしてNAエンジン搭載の「ジーノリミテッド」「ミニライトスペシャル」「ミニライトスペシャルリミテッド」及びターボエンジン搭載の「ミニライトスペシャルターボ」が追加され、ジーノ・ターボとジーノSは廃止されました。追って同年12月、ハローキティのデザインモチーフを随所に散りばめたNAエンジン搭載の女性向けグレード「ハローキティ」が追加されました。
次いで2002年8月の一部改良で内外装デザインが変更されると共に、ジーノ・ターボが仕様向上を受けた上で復活しました。その一方で、ジーノCVT車とジーノリミテッド/ミニライトスペシャルリミテッドは廃止されました。続いて2004年8月の仕様変更でターボ車の最大トルクが10.5kgmにダウンすると共に、フロントブレーキが通常のディスク式に変更されました。
そして同年11月にフルモデルチェンジが実施され、2代目ミラジーノ(L650S/660S型)に移行しました。
1Lエンジンを搭載:ミラジーノ1000
後継モデル:2代目ミラジーノ
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