1980年に「MAXクオーレ・バン」の後を継ぐ軽ボンネットバンとして誕生した「ミラ」は、乗用セダン「クオーレ」を統合した後1998年10月に4年ぶり4度目のフルモデルチェンジを受け、5代目モデルに移行しました。軽自動車規格変更に対応すると共に、新衝突安全ボディ「TAF」の採用やSRSデュアルエアバッグシステム及びブレーキアシスト付ABSの設定など、安全性能の強化が図られました。
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ボディは視界や見切りを改善
ボディタイプは3ドアハッチバック/5ドアハッチバックの乗用セダンと3ドアハッチバックのバンが用意され、トールワゴンタイプの「ウォークスルーバン」は廃止されました。スタイリングは曲線基調のフォルムを踏襲しつつ、水平に近づけたボンネットやAピラーの角度を建てた「タウンキュービックフォルム」の採用により、視界や見切りの改善が図られました。
ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,425~1,465mmで、新軽自動車規格に合わせ全長が100mm、全幅が80mm拡大された他、ホイールベースも60mm延長され2,360mmとなりました。ボディ拡大に伴い車両重量は70~80kg程増加し、680~810kgとなりました。駆動方式はFF及びフルタイム4WDで、先代まで設定のあったパートタイム4WDは廃止されました。
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5代目ミラのCM (1998)
エンジンは直3のEF型のみに
サスペンション形式はフロントはマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはFF車はセミトレーリングアーム式からトーションビーム式に、4WD車は5リンク式から3リンク式に変更されました。エンジンは660cc直3DOHC/直4DOHCのJB型が廃止され、660cc直3SOHC/DOHCのEF型のみがキャリオーバーされました。
当初SOHC NA(最高出力45ps/最大トルク5.6kgm)、DOHC NA(最高出力58ps/最大トルク6.5kgm)、DOHCターボ(最高出力64ps/最大トルク10.9kgm)の3種類が用意され、トランスミッションはそれぞれ5速MT/3速トルコン式AT、5速MT/3速トルコン式AT/4速トルコン式AT/CVT、5速MT/4速トルコン式ATが組み合わせられました。
グレード体系の面では、先代及び先々代に独立したモデルとして設定されたターボエンジン搭載のホットハッチ「TR-XX」シリーズが廃止になりました。そして1999年3月、先代に特別仕様車として設定された「ミラ・クラシック」の後継車種となる、派生モデル「ミラジーノ」が発売されました。次いで同年11月のマイナーチェンジにより、装備の充実化などが図られました。
続いて2000年10月の2度目のマイナーチェンジで内外装デザインが変更されると共に、SOHCエンジンのアウトプットが48ps/5.6kgmに高められ、ターボエンジンは廃止されました。次いで2001年10月の一部改良で排出ガス浄化装置「TOPAZ触媒」が採用され、環境性能が向上しました。同時に、内装の改良や装備の充実化、グレード体系の見直しなどが行われました。
そして2002年12月にフルモデルチェンジが実施され、6代目L250/260型に移行しました。
先代モデル:4代目ミラ
後継モデル:6代目ミラ
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