1995年に初代モデルがデビューしたホンダのクロスオーバーSUV「CR-V」は、2011年11月に3度目のフルモデルチェンジを実施し、4代目となりました。基本コンセプトを先代から踏襲しながらも、パッケージングを改善し室内空間を拡大した他、パワートレインの追加設定や改良などにより燃費性能を向上させるなど、実利的な改良が行われました。
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ボディを軽量化し2L車を追加
スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらも、空力特性に配慮したフロントバンパーや曲率の大きなテールゲートガラスの採用などによりリフレッシュが図られました。ボディサイズは全長4,535mm×全幅1,820mm×全高1,685mmで、先代より15mm長く5~25mm低いディメンションになりました。ホイールベースは同一の2,620mmで、車両重量は若干軽量化され1,460~1,540kgとなっています。
サスペンション形式は、先代同様の前:マクファーソンストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。駆動方式も引き続きFFとフルタイム4WDが設定される一方で、4WDシステムは滑り易い路面での走行安定性を高めた新開発の「インテリジェント・コントロール・システム」に変更されました。搭載エンジンは、先代から踏襲・改良した2.4L直4DOHCのK24型に加え、新たに2L直4SOHCのR20A型が設定されました。
スペックは、2.4Lが先代から20ps/0.2kgmアップの最高出力190ps/最大トルク22.6kgm、2Lが最高出力150ps/最大トルク19.5kgmで、駆動方式とトランスミッションは前者が4WD+5速トルコン式AT、後者がFF+CVTとなります。JC08モード燃費は、先代の11~11.6km/Lに対し11.6~14.4km/Lに向上しました。室内面では室内長が225mm、室内幅が75mm拡大された事で、居住空間と荷室スペースが拡大されました。
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グレード体系がシンプルに
同時に、低床フラットフロアの実現により荷物の積み下ろしが容易になった他、リアシート格納機構の操作性が改善されました。グレード体系は先代から大幅に簡略化され、発売当初は2Lの「20G」と2.4Lの「24G」の2種類のみのラインナップとなりました。そして2012年4月に一部改良を行い、全車にSRSカーテン&サイドカーテンエアバッグシステムが標準装備されました。
同時に、前席シートヒーターや運転席8ウェイパワーシートが備わる本革シートや、インターナビやETC車載器などを標準装備する上級グレード「20Gレザーパッケージ」及び「24Gレザーパッケージ」が追加設定されました。又、ボディカラーの変更も行われました。その後、2013年11月と2014年7月にもボディカラーの変更を行い、現在に至っています。
販売面では、国内市場におけるSUV車需要の縮小なども影響し、発売以来販売台数ランキングで一度も30位圏内に入らないなど苦戦が続きました。
マイナーチェンジのタイミングとなる2016年7月で日本でのオーダーを終了し、CR-Vは一度日本市場から姿を消しました。
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