マツダは東洋工業時代の1970年5月、「ファミリア」と「ルーチェ」の間を埋める新型小型乗用車「カペラ」を発売しました。スタイリッシュなフォルムと優れた居住性を両立させたボディや、専用に開発されたロータリーエンジンの設定などにより話題を集め、好調な販売を記録しました。
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クーペとセダンを用意
ボディタイプは2ドアクーペと4ドアセダンが用意され、共にファミリアやルーチェとは一味異なるモダンなスタイリングを備えていました。又、リアコンビネーションランプはレシプロ車には角形が採用された一方、ロータリー車は丸形4灯式の採用により差別化が図られていました。
ボディサイズは全長4,150mm×全幅1,580mm×全高1,395mm(クーペ)/1,420mm(セダン)、ホイールベースは2,470mmで、ファミリアよりも一回り大きくルーチェに近いディメンションでした。サスペンション形式はフロントがストラット式、リアが4リンク/コイル・リジッド式で、リアにリーフスプリングを採用していたファミリアやルーチェよりも近代的な仕様となっていました。
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マツダ カペラのCM
ロータリー車はトップレベルの動力性能を実現
駆動方式は手堅くFRを採用し、エンジンは当初1.6L直4SOHCのレシプロ(最高出力100ps)と、573cc×2ローターの12A型ロータリー(最高出力120ps/最大トルク16kgm)が用意されました。トランスミッションは、当初は4速MTのみの設定でした。ロータリーエンジン車の動力性能は最高速度190km/h、0-400m加速15.7sで、殊に加速性能は当時の市販車としてトップレベルのものでした。
グレード体系は、クーペ1600が下からデラックス/スーパーデラックス、同ロータリーが標準車/デラックス/グランドスポーツのラインナップでした。一方セダンは、1600/ロータリー共に標準車/デラックス/スーパーデラックスがラインナップされました。装備面では、トップグレードのグランドスポーツにはラジタルタイヤや8トラックカーステレオ、ダブルホーンなどが奢られました。
そして同年10月に、1.5L直4SOHCレシプロエンジン(最高出力92ps/最大トルク13.2kgm)搭載車が追加されました。次いで1971年10月、前月に発売された下位モデル「サバンナ」及び「グランドファミリア」との差別化を図る為に、ヘッドランプを角型2灯式から丸型4灯式に変更した「Gシリーズ」にマイナーチェンジされました。
同時に、ロータリーエンジン車に3速トルコン式ATの「ロータリーマチック」が設定されました。MT車と比較すると加速性能はやや低下し、0-400m加速タイムは17.5sとなっていました。そして1974年2月にフルモデルチェンジ(実質的にはビッグマイナーチェンジ)が実施され、2代目モデルに移行しました。
後継モデル:2代目カペラ
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