1970年に「ファミリア」と「ルーチェ」の間を埋める小型乗用車としてデビューしたマツダ(当時は東洋工業)の「カペラ」は、1974年2月にフルモデルチェンジ(実質的にはビッグマイナーチェンジ)が実施され、2代目モデルに移行しました。ボディシェルやプラットフォームなど基本コンポーネンツが先代から踏襲された一方、エンジンは排出ガス規制適合型に改良されました。
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先代からフロントノーズを延長
ボディタイプは先代同様2ドアクーペと4ドアセダンが用意され、エクステリアも基本的なフォルムがほぼ受け継がれました。先代との相違点はフロントノーズが延長されると共にフロントマスクが変更された事で、ヘッドランプは先代後期型Gシリーズ同様の丸型4灯式が採用されました。
ボディサイズは全長4,260mm×全幅1,580mm×全高1,395mm(クーペ)/1,420mm(セダン)、ホイールベースは2,470mmで、全長が110mm延長された以外は先代と同一のディメンションでした。サスペンション形式も先代同様のフロント:ストラット式・リア:4リンク/コイル・リジッド式が踏襲され、駆動方式も同様にFRが採用されました。
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サーマルリアクター方式を採用
エンジンのラインナップは、先代同様の1.6L直4SOHCのレシプロと573cc×2ローターの12A型ロータリーの他、1.5L直4SOHCに代わり1.8L直4SOHCのレシプロが用意されました。いずれも昭和50年排出ガス規制に適合したAP(アンチポリューション)仕様となり、排出ガス低減システムはレシプロエンジンは「CEAPS」、ロータリーエンジンは「REAPS」と名付けられました。
両システムは排出ガスを再燃焼させてCOなどを低減させるサーマルリアクター方式で、触媒方式を採用した他社の低公害仕様エンジンと比較して出力低下が少ないメリットを持っていました。トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。
又、インテリア面ではインパネのデザインが刷新され、先代の丸形3眼式メーターに対し丸型4眼式メーターが採用されました。グレード体系は、クーペは1.8Lエンジン搭載のDX/GFとロータリーエンジン搭載のGS/GSⅡ、セダンは1.6Lエンジン搭載の標準車/DX/GLと1.8Lエンジン搭載のGL、そしてロータリーエンジン搭載のGR/GRⅡのラインナップでした。
装備面では、トップグレードのGSⅡ/GRⅡにはAM/FMラジオ付きカーステレオが、更にGSⅡのみにラジアルタイヤが採用されました。その後翌1975年10月に、全車のエンジンが昭和51年排出ガス規制適合型に置換されました。そして1978年10月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。
先代モデル:初代カペラ
後継モデル:3代目カペラ
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