1970年に「ファミリア」と「ルーチェ」の間を埋める小型乗用車として登場したマツダ(当時は東洋工業)の「カペラ」は、1982年9月に4年ぶり3度目のフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。駆動方式がそれまでのFRからFFに変更されると共に、エンジンのラインナップが一新されました。
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セダンとクーペの2本立てでスタート
ボディタイプは従来同様の4ドアセダンと、2ドアハードトップに代わり設定されたセンターピラー付2ドアクーペの2タイプでのスタートとなりました。スタイリングは、直線基調のボディラインや角形2灯式ヘッドランプ、ボディ側面まで回り込んだリアウィンドウなど、先代のテイストが受け継がれました。又、空力特性も改善されCd値はクーペが0.34、セダンが0.36となりました。
ボディサイズは全長4,515mm×全幅1,690mm×全高1,365mm(クーペ)/1,410mm(セダン)で先代から一回り拡大、ホイールベースは先代同様の2,510mmでした。サスペンション形式はフロントはストラット式を踏襲し、リアは5リンク・リジッド式から「SSサスペンション」と称するマツダ独自のストラット独立懸架式に変更されました。
エンジンは「マグナム」と名付けられた直4SOHCガソリンの新ユニットで、当初1.6Lキャブレター仕様(最高出力90ps/最大トルク13kgm)、1.8Lキャブレター仕様(最高出力100ps/最大トルク15.2kgm)、2L EGI仕様(最高出力120ps/最大トルク17kgm)の3種類が用意されました。トランスミッションは、各エンジンに5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。
又、ステアリング形式はそれまでのボール・ナット式からラック&ピニオン式に変更されました。当初のグレード体系は、セダンは下から1.6Lエンジン搭載のSG/SG-L/SG-S、1.8Lエンジン搭載のSG-L/SG-S/SG-X、2Lエンジン搭載のリミテッド/GT-S/GT-X、クーペは1.6Lエンジン搭載のSG-L/SG-S、1.8Lエンジン搭載のSG-S/GT-S、2Lエンジン搭載のGT-Xのラインナップでした。
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マツダ カペラのCM
ディーゼル車やガソリンターボ車を追加
インテリア面では、SGを除く全車に後席4ウェイシートが、更にクーペ全車に後席ラウンジソファーシートが採用されました。それに加え、スポーティグレードのGT-S/GT-Xには運転席10ウェイバケットシートが、更にクーペGT-Xのみにデジタルメーターが標準装備されました。そして翌1983年9月、セダンに2Lディーゼル車とタクシー向けの1.8L LPG仕様車が追加されました。
追って翌10月には、最高出力145psを発生する2L EGIガソリンターボ車が追加になりました。次いで1985年5月のマイナーチェンジの際に、姉妹車種の「フォード・テルスター」に設定されていた5ドアハッチバックがラインナップに加わりました。そして1987年5月にフルモデルチェンジが実施され、5代目モデルに移行しました。
先代モデル:3代目カペラ
後継モデル:5代目カペラ
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