1972年に「カローラ/スプリンター」のホッテスト・グレードとしてデビューした「カローラレビン」及び「スプリンタートレノ」は、1995年6月にベースモデルと共に4年ぶり6度目のフルモデルチェンジを受け、7代目モデルに移行しました。先代からのキープコンセプトでプラットフォームやパワートレインを踏襲しつつも、ボディの軽量化により走行性能が向上しました。
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サッシュレスドアを採用
ボディタイプは先代同様2ドアクーペで、スタイリングはサッシュレスドアの採用により洗練された雰囲気になりました。レビンとトレノの外観上の相違点はフロントマスクなど一部に留まり、かつてのような明確な違いはなくなりました。ボディサイズは全長4,300mm×全幅1,695mm×全高1,305mmで、先代から全長のみ僅かに延長され、ホイールベースは同一の2,465mmでした。
車両重量は950~1,070kgで、先代から30~70kg程軽量化されました。サスペンション形式は先代同様の4輪ストラット式を踏襲する他、引き続きスーパーストラットサスペンション装着車が設定されました。駆動方式は先代同様FFで、エンジンは先代から引き継がれた1.5L直4 の5A-FE型、1.6L直4 16バルブの4A-FE型、同20バルブの4A-GE型の3種類で、1.6L MSC仕様は廃止されました。
最高出力/最大トルクはそれぞれ100ps/14kgm、115ps/15kgm、165ps/16.5kgmで、トランスミッションは各エンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。尚、型式は1.5L車がAE110、1.6L車がAE111でした。当初のグレード体系は、レビン/トレノ共に5A-FE型エンジン搭載の「FZ」、4A-FE型エンジン搭載の「XZ」、4A-GE型エンジン搭載の「BZ-G」「BZ-V」の4タイプが基本でした。
改良により安全性能を強化
更に、「BZ-G」にスーパーストラットサスペンションとヘリカルLSDが追加される「BZ-Rスーパーストラットサスペンション」が設定されました。ブレーキはフロントが全車ベンチレーテッド・ディスク式で、リアはBZ系がディスク式でそれ以外はドラム式でした。そして1996年5月の一部改良により、運転席SRSエアバッグシステムやABSが標準化されると共に、ボディカラーの変更が行われました。
次いで1997年4月実施のマイナーチェンジで、フェイスリフトや大型リアスポイラーの追加、衝突安全ボディ「GOA」の採用、助手席SRSエアバッグシステムやプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトの標準化などが行われました。同時に、スーパーストラットサスペンション装着の新グレード「BZ-R」「BZ-R V仕様」が追加されると共に、BZ系のMTが6速化されました。
その他、4A-FE型エンジンのスペックが最高出力110ps/最大トルク15.2kgmとなりました。このマイナーチェンジにより、車両重量が同一仕様同士の比較で40kg増加しました。そして2000年8月に、クーペ市場の縮小に伴い後継モデルの発売もないまま生産終了となり、初代モデル以来28年の歴史に幕を下ろしました。
先代モデル:6代目レビン/トレノ
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