日産自動車は1999年6月、プレミアムモデル「セドリック」及び「グロリア」を4年ぶりにフルモデルチェンジ、セドリックは通算10代目、グロリアは通算11代目モデルとなりました。初の直噴エンジンが用意された他、当時夢のトランスミッションと呼ばれた無段変速機「エクストロイドCVT」が設定された事がトピックとなりした。
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エンジンはガソリンのみに
ボディタイプは先代同様4ドアピラードハードトップのみの設定で、セダンはセドリックのみとなった3世代前のY31型が継続販売されました。ボディサイズは全長4,860mm×全幅1,770mm×全高1,440~1,450mmで、先代から全高が若干拡大されました。又、ホイールベースは先代と同一の2,800mmでした。
サスペンション形式はフロント:ストラット式/リア:マルチリンク式が踏襲され、駆動方式も先代同様FRとフルタイム4WDが設定されました。エンジンはガソリンのみとなり、FR車には2.5L直噴NAのVQ25DD型、3L直噴NAのVQ30DD型、3LターボのVQ30DET型のV6DOHCユニット3種類が用意され、4WD車には2.5L直6DOHCターボのRB25DET型が搭載されました。
最高出力/最大トルクはそれぞれ210ps/27kgm、240ps/31.5kgm、280ps/39.5kgm、260ps/33kgmでした。トランスミッションは当初、全車先代同様に4速トルコン式ATとの組み合わせでした。又、安全装備面ではABSやSRSデュアルエアバッグシステムに加え、新たにSRSサイドエアバッグシステムが標準化されました。
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日産 セドリックのCM
全車ラグジュアリー志向に
又、ラグジュアリーな「ブロアム」系とスポーティな「グランツーリスモ」系の2ライン体系が廃止され、全車ラグジュアリー志向に特化されました。グレード体系は、当初VQ25DD型エンジン搭載の250L/250LV、RB25DET型エンジン搭載の250L FOUR/250LV FOUR、VQ30DD型エンジン搭載の300LV、VQ30DET型エンジン搭載の300LX/300VIPがラインナップされました。
更に、300LV/300LXに「Sパッケージ装着車」が設定されました。そして同年11月、VQ30DET型エンジンにエクストロイドCVTを組み合わせて搭載する「300LX-Z Sパッケージ装着車」「300VIP-Z」が追加されました。次いで2000年6月、ブレーキアシストが全車に標準装備されると共に、新グレード「250LVプレミアムリミテッド」「300LVプレミアムリミテッド」が追加されました。
続いて2001年12月にマイナーチェンジが実施され、内外装の変更や装備の充実化が図られました。同時にグレード体系が見直され、250LVプレミアムリミテッド/300LVプレミアムリミテッド/300LX/300VIPが廃止になりました。そして2004年10月に後継車種「フーガ」にバトンタッチして生産を終了、グロリアの車名は日産のラインナップから消滅しました。
一方、セドリックはY31型セダン・タクシー仕様車が2014年まで継続生産されました。
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