1959年に「ダットサン1000乗用車」の後継車種として発売された日産自動車の小型車「ダットサン・ブルーバード」は、1963年9月にフルモデルチェンジを受け2代目410型に移行しました。ボディ構造が日産車初のフルモノコック構造に変更されると共に、イタリアのピニンファリーナの手によるスマートなスタイリングが採用されました。
初期型は尻下がりのフォルムが特徴
ボディタイプは当初、先代同様4ドアセダンと5ドアワゴンが用意され、スタイリングはずんぐりした印象の先代からシャープかつモダンなフォルムに変貌しました。又、初期型は欧州車調の尻下がりのベルトラインが特徴でした。ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,490mm×全高1,415mmで、先代から全長が拡大された一方全高は低くなりました。
又、ホイールベースは100mm延長され2,380mmとなりました。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは当初、先代からキャリオーバーされた1L直4OHVシングルキャブレター仕様のC1型(最高出力43ps)及び1.2L直4OHVシングルキャブレター仕様のE1型(最高出力55ps)が搭載されました。トランスミッションは3速MTの他、1.2L車にオートクラッチが設定されました。
ツインキャブエンジン搭載車を追加
サスペンション形式はフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:リジッド・リーフ式が踏襲され、ブレーキも同様に4輪ドラム式が採用されました。そして翌1964年3月、E1型SUツインキャブレター仕様エンジン(最高出力65ps)を搭載するスポーツセダン「1200SS」が追加されました。追って同年9月のマイナーチェンジにより、フロントグリルの意匠が変更されました。
同時に2ドアセダンが追加され、1L車は廃止になりました。次いで1965年1月にリクライニングシート仕様車が、翌2月に1200SSの2ドア車が追加されました。更に同年5月のマイナーチェンジにより、エンジンが1.3L直4OHVのJ型(シングルキャブレター仕様:最高出力62ps・SUツインキャブレター仕様:最高出力72ps)に置換されました。
M/Cで尻下がりのフォルムを矯正
同時に、同シングルキャブレター仕様エンジンを搭載するバンと、1.6L直4OHV SUツインキャブレター仕様のR型エンジン(最高出力90ps)+4速MTを搭載するスポーツセダン「1600SSS」が追加されました。次いで1966年4月の2度目のマイナーチェンジにより、フェイスリフトと共にリア廻りのデザインが一新され、尻下がりのフォルムが改められました。
同時に、1300SS/1600SSSにフロント・ディスクブレーキが採用されました。追って同年6月、ボルグワーナー製3速AT仕様が設定されました。そして1967年8月にフルモデルチェンジが実施され、3代目510型に移行しました。
先代モデル:初代ダットサン ブルーバード

後継モデル:3代目ダットサン ブルーバード
