日産のプレミアムサルーン「シーマ」は、1996年6月に5年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、「セドリック・シーマ」から通算して3代目となりました。グレード体系がラグジュアリー志向の「リミテッド」シリーズとスポーティ志向の「グランドツーリング」シリーズの2ライン体制になると同時に、安全装備の充実が図られた点が特徴でした。
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ボディを拡大しながら軽量化
ボディタイプは先代同様ピラー付の4ドアセダンで、より押し出し感を強調したスタイリングとなった他、フロント&リアスポイラー装着車も設定されました。ボディサイズは全長4,970mm×全幅1,820mm×全高1,445~1,460mmで、先代から若干拡大され、ホイールベースも15mm延長され2,830mmとなりました。一方車両重量は若干軽量化され、1,620~1,820kg(初期型)となりました。
サスペンションは、先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式の形式を踏襲する一方で、一部グレードに設定される油圧式アクティブサスペンションに「プレビュー制御」と「ハイブリッドスカイフック制御」が採用されました。駆動方式は発売当初はFRのみの設定で、エンジンは先代同様3L V6 ターボのVG30DET型と4.1L V8 NAのVH41DE型が用意されました。
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エンジンは先代から出力が向上
スペックは前者が最高出力270ps/最大トルク37.5kgm、後者が最高出力270ps/最大トルク38.4kgmで、共に先代から若干の向上を果たしていました。トランスミッションは、先代同様全車4速トルコン式ATとの組み合わせでした。装備面では、全車にSRSデュアル&サイドエアバッグシステムやABS、V-TCS(ビスカスデフ付トラクションコントロールシステム)が標準装備されました。
発売当初のグレード体系は、リミテッドシリーズが「30L」「30LV」「41L」「41LV」「41LX」、グランドツーリングシリーズが「30T」「30TR」「40TR-X」の全8タイプでした。そして1997年9月のマイナーチェンジで、装備の一部変更と共に先代にも設定のあったフルタイム4WD車「S-four」シリーズと、後席の装備を充実させた「VIP」シリーズが追加されました。
日産 3代目シーマのCM(1996)
車間自動制御システム装備車を追加
次いで1998年9月に2度目のマイナーチェンジが実施され、外装の変更が行われると共に、リミテッドシリーズとグランドツーリングシリーズの外観上の差別化が図られました。同時に、国産車初のアクティブヘッドレストや後部中央席用3点式シートベルト、エンジンイモビライザーやカーアラームが採用されるなど、安全・セキュリティー装備の充実が図られました。
続いて1997年7月に、国産車初のレーダーセンサー式車間自動制御システムをはじめ、電動チルト&テレスコピックステアリングや後席パワーシート、AVシステムなどの豪華装備が備わる新グレード「41LV-Z」が追加されました。そして2001年1月にフルモデルチェンジが実施され、4代目F50型にバトンが渡されました。
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