日産のコンパクト・トールワゴン「キューブ」は、2008年11月に6年ぶり2度目のフルモデルチェンジを実施し、3代目の現行型となりました。先代からスクエアな基本プロポーションとボディ後部が左右非対称のエクステリアを踏襲しつつ、内外装共により丸みを帯びたデザインに変更されました。又、歴代キューブで初めて本格的に海外に輸出されました。
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ボディを拡大し、内装は波型デザインに
スタイリングは、先代同様のボクシーな基本デザインを踏襲しながらも、丸みを帯びた形状のサイドウィンドウを採用した他ボディラインも角が丸められるなど、全体的に柔らかいイメージに変貌しました。ボディサイズは全長3,890mm~4,010mm×全幅1,695mm×全高1,650mm~1,660mmで、先代比より一回り拡大された他、ホイールベースも100mm延長され2,430mmとなりました。
車両重量は1,170kg~1,270kgで、先代から100kg以上重くなりました。サスペンションは先代と同様の前:ストラット式/後:トーションビーム式で、駆動方式も先代同様FFと電気式パートタイム4WDが設定されました。エンジンは、1.5L直4DOHCのHR15DE型(最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク15.1kgm/4,400rpm)に一本化されると共に、トランスミッションも「エクストロニックCVT」のみとなりました。
インテリアは、波型をモチーフとしたデザイン処理が特徴で、インパネも先代の直線的なデザインから一転しウェーブ状の曲線的なデザインに変更されました。グレード体系は、基本グレードが3種類設定される他、先代同様オーテックジャパンが手掛ける特別仕様車「ライダー」が設定されました。最上級グレード「G」には、「SHOJIシェード」や「スタイリッシュガラスサンルーフ」などが装備されました。
改良を重ね燃費が向上
翌2009年4月に一部改良が行われ、エンジン及びCVTの制御変更により燃費が向上しました。同時に、ボディ剛性強化や専用ローダウンサスペンションなどにより走行性能を向上させた特別仕様車「ライダーハイパフォーマンススペック」が追加されました。次いで翌2010年11月に一部改良が行われ、エコドライブをサポートするECOモード機能が追加されました。
そして2012年10月にマイナーチェンジを実施し、エンジンの改良や副変速機付きエクストロニックCVTの採用、アイドリングストップ機構の装備(FF車のみ)により、燃費性能が向上しました。又、スペックが最高出力111ps/6,000rpm、最大トルク15.1kgm/4,000rpmに向上した事に伴い、加速性能も向上しました。同時に、内外装に新色の追加やグレード体系の見直しなどが行われました。
3代目キューブは、初代や先代モデル程の爆発的ヒットには至らなかったものの、発売から4年目頃までは比較的堅調な販売を維持していました。しかしその後は、商品性の陳腐化やライバル車の出現などにより、販売は低迷傾向にあります。又、北米や欧州などに輸出されたものの、欧州向けは人気低迷により輸出が終了しています。
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