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日産 スカイライン (11代目 V35 2001-2007):アメリカ市場も視野に入れたグローバルカーに変貌

日産 スカイライン 2001

初代モデルがプリンス自動車より1957年4月にリリースされた中型乗用車「スカイライン」は、2001年6月に3年ぶり10度目のフルモデルチェンジを受け、11代目V35型に移行しました。歴代スカイラインが国内専用モデルであったのに対し、初めてアメリカ市場も視野に入れたグローバルカーとなったほか、キャラクターもプレミアム路線を強めたものとなりました。

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6気筒エンジンは直6からV6に

ボディタイプは当初は2ドアクーペの設定がなく、4ドアセダンのみでスタートしました。スタイリングは先代R34型から一新され、曲線を多用した流麗なフォルムに変貌しました。同時に空力特性も改善され、Cd値は先代より0.06ポイント低い0.27を実現しました。ボディサイズは全長4,675mm×全幅1,750mm×全高1,470mmで、先代から全高が100mm近く高められました。

日産 スカイライン 2001

ホイールベースは2,850mmで、先代から一気に185mm延長されました。駆動方式は当初はFRのみの設定で、エンジンは伝統の直6に代わりV6DOHC直噴NAのVQ型が採用されました。当初用意されたのは、2.5LのVQ25DD型(最高出力215ps/最大トルク27.5kgm)と3LのVQ30DD型(最高出力260ps/最大トルク33kgm)の2種類でした。

日産 スカイライン 2001

トランスミッションは前者には4速の、後者には5速のトルコン式ATが組み合わせられました。サスペンション形式は4輪マルチリンク式が踏襲され、ブレーキも先代同様全車に4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。また、安全装備面では全車にSRSデュアルエアバッグシステムやEBD&ブレーキアシスト付ABSなどが標準装備されました。

4WD車とクーペを追加

当初のグレード体系は、2.5Lエンジン搭載の「250GT」と3Lエンジン搭載の「300GT」が基本で、さらにそれぞれに「Pコレクション」と「Sコレクション」が設定されました。そして同年9月、2.5L車にフルタイム4WDシステム「アテーサE-TS」+5速トルコン式AT採用の新グレード「250GT FOUR」が追加されました。

日産 スカイライン 2001

次いで2002年1月に2.5Lエンジン搭載のエントリーグレード「250GTm」が、さらに翌2月には3.5L V6DOHC NAのVQ35DE型エンジン(最高出力272ps/最大トルク36kgm)+8速マニュアルモード付きエクストロイドCVTを搭載する「350GT-8」が追加されました。続いて2003年1月、2ドアクーペの「スカイラインクーペ」がラインナップに加わりました。

日産 スカイライン クーペ 2003

グレード体系は、VQ35DE型エンジン+5速トルコン式AT搭載の「350GT」および「350GTプレミアム」がラインナップされました。さらに翌2月には、両モデルに6速MT仕様が追加されました。続いて同年6月、セダンVQ35DE型エンジン搭載車にも6速MT仕様の350GT/350GTプレミアムが追加されました。

日産 スカイライン クーペ 2003

次いで2004年11月のマイナーチェンジで内外装が変更され、スカイライン伝統の丸型テールランプが復活しました。同時に、VQ30DD型エンジン搭載車が廃止されました。そして2006年11月にセダンのフルモデルチェンジが実施され、12代目V36型に移行しました。一方クーペは、約1年遅れて2007年10月にフルモデルチェンジが施されました。

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