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日産 スカイライン (4代目 1972-1977):基本メカニズムを踏襲しつつ内外装デザインを一新 [C110]

日産 スカイライン 2000GT セダン 1972

初代モデルがプリンス自動車より1957年4月にリリースされた中型乗用車「スカイライン」は、1972年9月に4年ぶり3度目のフルモデルチェンジを受け、4代目C110型に移行しました。エンジンや足回りなど基本メカニズムが先代から踏襲された一方で、内外装デザインは一新されました。また、後に排出ガス規制への対応が図られました。

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ボディは先代同様4タイプを用意

ボディタイプは先代同様、乗用モデルとして2ドアハードトップ/4ドアセダン/5ドアステーションワゴンが、商用モデルとして5ドアバンが用意されました。スタイリングは、太いCピラーの採用とともにハードトップはファストバックのフォルムを採用するなど、先代から大きくイメージを変えた一方で独自のサーフィンラインは継承されました。

日産 スカイライン 2000GT セダン 1972

ボディ・ディメンションは全長4,460mm×全幅1,625mm×全高1,385mm、ホイールベース2,610mm(※ハードトップ6気筒車の数値)で、先代から全長・全幅が拡大されました。サスペンション形式は、先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式(4気筒車)/セミトレーリングアーム独立懸架式(6気筒車)が踏襲されました。

日産 スカイライン 2000GT-X 2Drハードトップ 1972

駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは当初、先代に搭載されたG15型をボアアップした1.6L直4SOHCのG16型(最高出力100ps)と、先代からキャリオーバーされた1.8L直4SOHCのG18型(最高出力105ps)および2L直6SOHCのL20型(シングルキャブ仕様:最高出力120ps/115ps・ツインキャブ仕様:最高出力130ps/125ps)が用意されました。

GT-Rを追加するも短命に

トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。セダン/ハードトップのグレード体系は、4気筒車には「スポーティDX」と「スポーティGL」が、6気筒車にはシングルキャブ仕様の「2000GT」とツインキャブ仕様の「2000GT-X」がラインナップされました。そして翌1973年1月、2L直6DOHCのS20型エンジン(最高出力160ps/155ps)を搭載する「2000GT-R」が追加されました。

日産 スカイライン 2000GT-X 2Drハードトップ 1972

しかし、排出ガス規制への対応が困難であった2000GT-Rは、僅か197台が生産されたのみで同年中に生産終了となりました。次いで1975年5月にマイナーチェンジが実施され、1.6L車のエンジンがL16型(最高出力92ps)に、1.8L車のエンジンがL18型(最高出力105ps)にそれぞれ置換されました。

日産 スカイライン 2000GT-R 1973

追って同年9月には、L20型を電子燃料噴射化するとともに昭和50年排出ガス規制に適合させたL20E型エンジン(最高出力130ps)を搭載する「2000GTX-E」が追加されました。さらに翌10月に全車昭和50年排出ガス規制対応型となり、翌1976年には全車が昭和51年排出ガス規制に適合しました。そして1977年8月にフルモデルチェンジが実施され、5代目C210型に移行しました。

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