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スバル R2 (2003-2010):居住性よりもスタイリングを優先した軽ハッチバック [RC1/2]

富士重工業は2003年12月、1969年に発売した「スパル・R-2」を彷彿とさせる「スバル・R2」の車名を持つ新型軽ハッチバック車をリリースしました。基本メカニズムを同社の軽セミトールワゴン車「プレオ」と共有しながら、それとは異なりパッケージングよりもデザイン優先のコンセプトにより設計されたモデルでした。

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ワンモーションフォルムを採用

ボディタイプは5ドアのみの設定で、スタイリングはボクシーなプレオとは対照的に、ワンモーション風の流麗なフォルムを備えていました。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,520~1,525mmで、プレオよりも全高が若干低く、ホイールベースはそれより50mm長い2,360mmに設定されていました。又、車両重量は初期型で770~870kgでした。

サスペンション形式はプレオ同様の4輪ストラット式独立懸架で、駆動方式も同様にFFとビスカス式のフルタイム4WDが設定されました。エンジンはプレオ譲りの660cc直4のEN07型で、SOHC NA仕様(最高出力46ps/最大トルク5.9kgm)、DOHC NA仕様(最高出力54ps/最大トルク6.4kgm)、DOHCメカニカルスーパーチャージャー仕様(最高出力64ps/最大トルク10.5kgm)が用意されました。

トランスミッションは、NAエンジン車には5速MT又はCVTが、メカニカルスーパーチャージャーエンジン車には7速マニュアルモード付のスポーツシフトi-CVTが組み合わせられました。ブレーキは全車フロント:ベンチレーテッドディスク式/リア:ドラム式で、安全装備としてSRSデュアルエアバッグシステムが全車に採用されました。

グレードを拡充

発売時のグレード体系は、SOHC NAエンジン搭載の「i」、DOHC NAエンジン搭載の「R」、DOHCメカニカルスーパーチャージャーエンジン搭載の「S」の3タイプがラインナップされました。そして2004年11月の一部改良でフェイスリフトや後席ヘッドルームの拡大が行われると共に、最廉価グレードとなる「iカジュアル」が追加されました。

次いで2005年11月に実施された一部改良では、エクステリアデザインの変更や仕様・装備の充実化、NAエンジンの環境性能改善などが実施されました。同時に、カニカルスーパーチャージャーエンジン搭載グレードが「タイプSR」「タイプSS」の2タイプとなりました。続いて2006年11月実施の一部改良では、CVTの改良により燃費・環境性能が向上しました。

同時に、メカニカルスーパーチャージャー仕様エンジンがレギュラーガソリン仕様に変更され、最大トルクが9.5kgmとなった他、iカジュアルが廃止されました。次いで2007年6月に実施された一部改良の際にグレード体系が見直され、iに代わり「F」「Fプラス」「レフィ」が設定されると共に、メカニカルスーパーチャージャー仕様エンジン搭載車が再びタイプSに一本化されました。

続いて2008年6月の一部改良で、運転席シートベルト未装着ウォーニングブザーが装備されました。そして2010年3月、軽自動車の自社開発からの撤退方針に従い、生産終了となりました。

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