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ランチア ストラトス (1974-1975):ラリーで勝つ為に生まれた孤高のスーパースポーツ

ランチャ ストラトス HF Gr.4

ランチャ ストラトス HF Gr.4

ランチア「ストラトス」は、ラリー競技車としての生い立ちを持ち、1974年から75年に掛けて公道走行可能な市販モデルが少数生産されました。当時、日本ではスーパーカーブームが巻き起こっていた為、このストラトスもスタイリングや性能からスーパーカーとしての扱いを受け、人気を博しました。しかし、最初からロードカーとして設計されていた他のスーパーカーと比べ、様々な点で異端の存在でした。

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ゼロからプロトティーポ、そしてストラダーレへ

ベルトーネ・ストラトス・ゼロ

ランチャ ストラトスZero Concept '70

ランチャ ストラトスZero Concept ’70

ストラトス誕生の発端は、1970年のトリノショーで発表されたショーモデル「ベルトーネ・ストラトス・ゼロ」から始まりました。このモデルは市販化するには程遠い完成度だったものの、ラリー用に好適なMR方式を採用していた事から、ベルトーネが「フラヴィアHF」に替わるラリーカーを望んでいたランチアにアプローチを掛け、コンセプトごと売却する事となりました。

ストラトスHFプロトティーポ

そして、ランチアとベルトーネの共同開発という形により、翌1971年のトリノショーにおいて、後の市販モデルに近いプロポーションを持つ「ストラトスHFプロトティーポ」が発表されました。ガンディーニの手によるスタイリングは、ストラトス・ゼロが持っていた未来的な雰囲気を踏襲しつつ、より実戦的なプロポーションに変わっていました。

ランチャ ストラトスPrototype '71

ランチャ ストラトスPrototype ’71

ストラトスHFストラダーレ

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトスHF

その後、1973年までに様々なラリー競技に参戦しながら、コンペティションカーとしての性能を高める為の努力が続けられました。そして1974年、グループ4のホモロゲーションを取得する為、公道用の市販バージョンである「ストラトスHFストラダーレ」が発売されました。そして、翌1975年までの1年間に、492台が生産されました。

特異なディメンションのボディに、フェラーリ製エンジンを搭載

鋼管モノコックフレームに架装されたボディは、全長3,710mm×全幅1,750mm×全高1,115mmの、短く広く低いプロポーションが特徴でした。又、ホイールベースは2,180mmと極端に短く、当時の軽自動車程度の長さでした。一方、相対的にトレッドはワイドで、運動性に有利なディメンションを持っていました。サスペンションは前ダブルウィッシュボーン式/後ストラット式で、車両重量は980kgと軽量でした。

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトスHF

ミッドシップマウントされるエンジンはフェラーリ製で、「ディーノ246GT」などに搭載されていた2.4L V6 DOHC 3キャブレターユニットでした。最高出力190ps/7,000rpm、最大トルク23kgm/4,000rpmのスペックで、ラリー競技車という性格上中速域のトルクを重視したセッティングが施された為、最高出力はディーノよりも5psドロップしていました。

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトスHF

トランスミッションは5速MTで、ディーノよりもクロスレシオ化され、かつファイナルレシオがローギアード化されていました。この為、最高速度はディーノよりも15km/h低い230km/hに留まる一方、0-400m加速は1.9sも速い13.5sで、明確なキャラクターの差がありました。実際のドライブフィールも、瞬発力に優れる反面加速の伸びに欠ける、ロードカーとしては独特なフィーリングを持っていました。

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトス ラリーでの走行シーン

乗りこなしは難しいが、現在も人気

前述のようにコンペティションを前提にしたスクエアに近い特殊なディメンションであった為、操縦安定性は、機敏さと引き換えに安定性の欠如したトリッキーなものとなりました。当時はESCのような電子デバイスもなかった為、乗りこなすには相当の技術を必要としました。

ランチャ ストラトスHF

ランチャ ストラトスHF

ストラトスは、本業であるラリー競技で輝かしい実績を残した事もあり、スーパーカーファンの間でも人気が高く、生産台数が少ない故の稀少性と相まって、現在でもカルトカー的な扱いを受けています。

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