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トヨタ クラウン (10代目 S15 1995-2001):シャシー形式が変更され先代から大幅に軽量化

トヨタ クラウン 1995-99

トヨタ クラウン 1995-99

1955年に初代モデルがデビューしたトヨタのプレミアムモデル「クラウン」は、1995年8月にまず4ドアハードトップが、追って12月にセダンが10代目モデルにフルモデルチェンジしました。3代目以降受け継がれてきたペリメーターフレームシャシーがフルモノコックボディに切り替えられ、車両重量が大幅に軽量化された事が最大の特徴でした。

スタイリングはキープコンセプトで、コンサバティブなデザインに纏められていました。ボディタイプは前述の4ドアハードトップとセダンのみで、ステーションワゴンとライトバンは2世代前の8代目モデルのまま販売が継続されました。ボディサイズは全長4,695~4,820mm×全幅1,695~1,760mm×全高1,425~1,460mmで、8代目セダン/9代目4ドアハードトップから大きな変更はありませんでした。

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クラウン初の4WD車を設定

ホイールベースは50mm延長され2,780mmとなった一方で、車両重量は先代から100kg以上軽い1,350~1,530kgとなりました。サスペンション形式は4輪ダブルウィシュボーン式独立懸架に改められ、駆動方式は初代モデルから継承されるFRの他、セダンの一部グレードにクラウン初のフルタイム4WDが設定されました。又、ブレーキは全車フロントにベンチレーテッド型採用の4輪ディスク式でした。

トヨタ クラウン 1995-99

トヨタ クラウン 1995-99

搭載されたエンジンは先代からのキャリオーバーで、2L直6の1G-FE型(最高出力135ps/最大トルク18kgm)、2.5L直6の1JZ-GE型(最高出力180ps/最大トルク24kgm)、3L直6の2JZ-GE型(最高出力220ps/最大トルク30kgm)の3種類のガソリンユニットと、2.4L直4ディーゼルターボの2L-TE型(最高出力97ps/最大トルク22.5kgm)がラインナップされました。

トヨタ クラウン 1995-99

トヨタ クラウン 1995-99

組み合わせられるトランスミッションは4速トルコン式ATがメインで、セダンのエントリーグレードに5速MTが、4ドアハードトップの最上級グレードに5速トルコン式ATが設定されました。グレード体系は、4ドアハードトップは「ロイヤルエクストラ」「ロイヤルツーリング」「ロイヤルサルーン」「ロイヤルサルーンG」のロイヤルシリーズに統一されました。

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M/Cで衝突安全ボディを採用

トヨタ クラウン 1995-99

トヨタ クラウン 1995-99

一方セダンは、「スーパーデラックス」「スーパーサルーン」「スーパーサルーンエクストラ」「ロイヤルサルーン」「ロイヤルサルーンG」の5グレードが基本でした。そして1997年8月にマイナーチェンジを実施し、衝突安全ボディ「GOA」が全車に採用された他、SRSサイドエアバッグやVSC(横滑り防止装置)装着車が設定されました。同時に、1G-FE型エンジンのスペックが最高出力140ps/最大トルク18.5kgmに向上しました。

トヨタ クラウン 1995-99

トヨタ クラウン 1995-99

更に1998年8月の一部改良で1G-FE型エンジンがVVT-i化され、最高出力160ps/最大トルク20.4kgmまでスペックが高められました。同時に、2.5L車のみに用意されていた4WD車が、3L車にも設定されました。そして1999年9月にフルモデルチェンジを実施し、11代目モデルにバトンタッチされました。

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