1947年に創業したイギリスの自動車メーカーTVRは、1957年に市販車第一弾となる2シーター・スポーツカー「グランチュラ」をリリースしました。ボディ構造は鋼管チューブラフレームとFRPボディの組み合わせで、この基本構成はのちのモデルに脈々と受け継がれました。持ち味は、小型軽量なボディと短いホイールベースによる俊敏なハンドリングでした。
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他の自動車メーカーのパーツを流用
ボディタイプは2ドア・フィクスドヘッド・クーペで、スタイリングはロングノーズ・ショートデッキのプロポーションと、ボディ側面まで回り込んだラップアラウンド・リアウィンドウが特徴でした。ボディ・ディメンションは全長3,505mm×全幅1,626mm×全高1,219mmで、のちのTVR車と比較しても非常にコンパクトにまとめられていました。
ホイールベースは2,134mmで、車両重量は600~700kg台と極めて軽量に抑えられていました。サスペンションは前後ともトーションバー・スプリングを用いた4輪独立懸架式で、パーツはトライアンフ車やフォルクスワーゲン車のものが流用されました。駆動方式はコンベンショナルなFRで、エンジンは当初、コヴェントリークライマックス製の1.1L直4OHVが標準でした。
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M/Cと同時によりパワフルなエンジンを用意
そのほかに、フォード製の1.2L直4OHVも用意されました。トランスミッションは4速MTが組み合わせられ、ブレーキは「オースチン・ヒーリー」からコンバートされた4輪油圧ドラム式が採用されました。その後1960年にマイナーチェンジが実施され、シリーズⅡに移行しました。
それまでのシリーズⅠからエンジンが一新され、コヴェントリークライマックス製1.2L直4OHV、フォード製1.3L直4OHV、BMC製1.6L直4OHVのラインナップとなりました。これらのうち、1.2L直4エンジンは最高出力84psを発生、同エンジン搭載モデルのパフォーマンスは最高速度162km/h・0-60mph加速10.8sというものした。
また、フロントにディスクブレーキが装着されたことも改良点のひとつでした。次いで1962年に2度目のマイナーチェンジが実施され、シリーズⅢに移行しました、それまでからフロントマスクの意匠が変更されるとともに、エンジン・ラインナップがBMC製の1.6L直4OHV(最高出力92ps)に一本化されました。パフォーマンスは最高速度172km/h・0-60mph加速9.6sでした。
続いて1963年に同じくBMC製の1.8L直4OHVエンジンが追加され、翌1964年には異なる造形のリアエンドを採用した「1800S」が追加されました。次いで1965年の3度目のマイナーチェンジによりマークⅣに移行したのち、1967年に後継モデル「ビクセン」にバトンタッチして生産終了となりました。
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