フォルクスワーゲンAGは2006年に開催されたパリ・モーターショーにおいて、「ゴルフⅤ」ベースのコンパクトMPV「ゴルフプラス」の派生モデルとなる、「クロスゴルフ」を発表しました。プラットフォームやパワートレイン、ボディシェルなど基本コンポーネンツをゴルフプラスから流用しながら、SUVテイストのエクステリアに仕立てられたことが特徴でした。
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全高をさらにアップ
ボディタイプは5ドアハッチバックで、室内はゴルフプラス同様に2列シート5人乗り仕様でした。エクステリア・デザインは、フロントグリルやヘッドランプの意匠、丸みを帯びたボディフォルムなどはゴルフプラス譲りであった一方、専用の前後バンパーやフェンダーモール&サイドシル、ルーフレール、17インチ大径ホイールの採用などにより差別化が図られていました。
ボディサイズは全長4,240mm×全幅1,775mm×全高1,655mmで、ゴルフプラスから一回り拡大、ことに全高は75mm高められていました。ホイールベース2,575mmで、ゴルフ/ゴルフプラスと共通でした(※数値はいずれも日本仕様)。駆動方式はゴルフプラス同様FFのみの設定で、SUV仕立てのモデルでありながらフルタイム4WDは最後まで用意されませんでした。
エンジンは4種類
エンジンは1.4L直4直噴ツインチャージド、1.6L直4NAのガソリン2種類と、1.9L直4ターボ、2L直4ターボのディーゼル2種類が用意されました。スペックは、それぞれ最高出力140ps/22.4kgm、最高出力102ps/15.1kgm、最高出力105ps/25.5kgm、最高出力140ps/32.6kgmとなっていました。サスペンション形式は、ゴルフ/ゴルフプラス同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:4リンク式が踏襲されました。
また、ブレーキはフロントがベンチテーテッド型、リアがソリッド型の4輪ディスク式が採用され、タイヤは225/45R17サイズが装着されました。安全装備はゴルフプラスと共通で、SRSデュアル&サイドエアバッグシステムやEBD付きABS、危険回避の際にステアリングのトルク補正を行う「DSR(ドライバー・ステアリング・リコメンデーション)」付きのESPが採用されました。
その後、2008年にベースモデルのゴルフプラスが生産終了になったことにともない、クロスゴルフの生産も打ち切られました。翌2009年に新型ゴルフプラスがリリースされたものの、クロスゴルフのリリースはなかったため1代限りのモデルとなりました。日本市場においては、2007年12月に500台限定モデルとして発売されました。
モノグレード設定で、パワートレインは1.4Lガソリンツインチャージドエンジンと6速DSGの組み合わせが搭載されました。
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