1974年に「タイプ1(ビートル)」の後継車種として誕生したフォルクスワーゲンのコンパクトカー「ゴルフ」は、1983年夏に9年ぶりのフルモデルチェンジが実施され、2代目19E型に移行しました。先代からのキープコンセプトで目新しい要素は少なかったものの、総合的な完成度に磨きが掛けられ、初代に引き続きベストセラーカーとなりました。
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ボディサイズを拡大
ボディタイプは3ドア/5ドアハッチバックの2タイプで、カブリオは先代17型のまま生産が継続されました。スタイリング面では、先代譲りの直線基調のボクシーなフォルムや丸型2灯式ヘッドランプなどが採用されました。ボディサイズは全長3,985mm×全幅1,665mm×全高1,415mmで、先代後期型からそれぞれ180mm×35mm×20mm拡大され、ホイールベースは70mm延長され2,470mmとなりました。
サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:トレーリングアーム式が踏襲された他、ラック&ピニオン式のステアリング形式やフロント:ディスク式/リア:ドラム式のブレーキ、13インチのホイール&タイヤなども先代と同様でした。駆動方式も、当初は先代同様FFのみの設定でした。
ホットハッチ「GTI」も用意
エンジンは当初、1.3L(最高出力55ps/最大トルク9.8kgm)と1.6L(最高出力74ps/最大トルク12.7kgm)、そして2種類の1.8L(最高出力90ps/最大トルク14.8kgm及び最高出力112ps/最大トルク15.1kgm)の直4SOHCガソリンと、1.6L NA(最高出力55ps/最大トルク10.2kgm)及び1.6Lターボ(最高出力71ps/最大トルク13.6kgm)の直4SOHCディーゼルが用意されました。
トランスミッションは、5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。トップグレードは1.8Lガソリン112ps版エンジンを搭載するホットハッチ「GTI」で、最高速度183km/h・0-60mph加速8.2sの動力性能を備えていました。そして1986年、DOHC16V仕様にアップグレードされた1.8Lガソリンエンジン(最高出力139ps/最大トルク17.1kgm)を搭載する「GTI16V」が追加されました。
最高速度はSOHC8V時代のGTIから21km/hアップの204km/hとなり、0-60mph加速は0.7s短縮され7.5sとなりました。更に同年、ビスカスカップリング式のフルタイム4WD方式を採用した「シンクロ」がリリースされました。その後、マイナーチェンジによる三角窓の廃止や、シンクロをベースとしたアウトドア志向の派生モデル「カントリー」の追加などの変遷を経て、1991年のフルモデルチェンジにより3代目1H型に移行しました。
ゴルフⅡは、日本市場では1984年から輸入販売が開始され、1.8Lガソリンエンジン搭載のCi/GLiや前述のGTI/GTI16V、1.6Lディーゼルエンジン搭載のC/CL/CLDターボ/GTDが導入されました。
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