フォルクスワーゲンのBセグメントハッチバック車「ポロ」は、1975年に初代モデルがデビューし、2009年3月に発表され5代目となりました。優れた操縦安定性や乗り心地などトータルバランスの良さにより、このクラスのベンチマークとして世界中のメーカーから一目置かれる存在となっています。又、日本には同年10月から導入され、「ゴルフ」と並ぶ人気モデルとなっています。
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ボディは5ナンバーサイズを維持
ボディは先代同様の6ライトで、欧州では5ドアの他3ドアもラインナップされるものの、日本には5ドアのみが導入されます。スタイリングは、ポロらしい機能美を踏襲しながら、先代より精悍なイメージに変貌しています。ボディサイズは全長3,955mm×全幅1,685mm×全高1,475mmで、全高を除き先代より拡大されているものの、日本の路上でも扱い易い5ナンバーサイズを維持しています。
ホイールベースは先代同様の2,470mmで、車両重量は最初に日本に導入されたグレードの場合1,080kgで、先代の同一グレードから60kg軽量化されました。日本仕様のエンジン及びグレードは、5種類のガソリンと3種類のディーゼルの多彩なラインナップの中から、まず1.4L直4ガソリンNA仕様(最高出力85ps/最大トルク13.5kgm)の「1.4 Comfortline」が導入されました。
トランスミッションは先代の6速トルコン式ATから7速DSG(DCT)に変更され、燃費が約30%改善されました。駆動方式はこれまでと同様FFのみの設定で、サスペンション形式も先代同様の前:マクファーソンストラット式/後:トレーリングアーム式を踏襲します。インテリアは、先代から質感がアップした他、SRS6エアバッグシステムやむち打ち低減ヘッドレストなどの安全装備が備わります。
バリエーションを次々に拡大
そして翌2010年6月に、1.4L NAに替わり1.2L直4シングルターボの「TSI」エンジンを搭載する「TSI Comfortline」と上級グレードの「TSI Highline」、及び専用の内外装によりクロスオーバーSUV風に仕立てた「クロスポロ」が発売されました。エンジンのスペックが最高出力105ps/最大トルク17.8kgmに大きく向上した他、燃費も10~15%程改善されました。
次いで同年9月、一旦ラインナップから消えていたホットハッチ「GTI」が復活しました。エンジンが先代の1.8L直4ターボから1.4L直4ツインチャージャー(ターボ+メカニカルスーパーチャージャー)に変更され、最高出力は29psアップの179ps、最大トルクは3.1kgmアップ25.5kgmとなった他、トランスミッションが5速MTから7速DSGに変更され、燃費が約25%向上しました。
装備面では、専用フロントグリルやエアロパーツ、専用スポーツシートや専用メータークラスター、パドルシフトなどを採用する他、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」を搭載する点が特徴となっています。そして2012年4月に、アイドリングストップ機構と減速エネルギー回生機構を採用し燃費が更に向上した「TSI Comfortline BlueMotion Technology」が追加されました。
更に2013年9月、「TSI Highline」と「GTI」の間を埋めるグレードとして「ブルーGT」が追加されました。搭載される1.4Lターボエンジンは、アイドリングストップ機構と減速エネルギー回生機構に加え気筒休止マネジメント「ACT」を採用し、最高出力140ps/最大トルク25.5kgmの性能と、「TSI Comfortline BlueMotion Technology」をも僅かに上回る燃費を両立させた点が特徴となります。
M/Cで燃費が改善され安全装備が充実
そして2014年8月にマイナーチェンジを実施し、フロントマスクが兄貴分のゴルフを彷彿とさせるデザインに刷新されて、まず最初に「TSI Comfortline」と「TSI Comfortlineアップグレードパッケージ」が登場しました。エンジンは、欧州仕様に設定されていた1.2L直4ターボの低出力版に変更され、スペックが最高出力90ps/最大トルク16.3kgmにダウンした一方で、燃費が約5%向上しました。
装備面では、両グレードにミリ波レーダーによる衝突被害軽減ブレーキ「フロントアシストプラス」や二次衝突を防止する「マルチコリジョンブレーキシステム」、ドライバー疲労検知システムなどが標準装備されました。更に、アダプティブクルーズコントロールやリアビューカメラが「TSI Comfortlineアップグレードパッケージ」に標準装備、「TSI Comfortline」にオプション設定されました。
次いで10月に「ブルーGT」もマイナーチェンジ版が発売され、最高出力が150psにアップすると共に燃費も僅かながら向上した他、「TSI Comfortline」と同様の予防安全装備が備わりました。更に11月には、「クロスポロ」もマイナーチェンジを行い「TSI Comfortline」と同様の仕様変更が行われました。そして2015年2月に「GTI」もリニューアルされ、エンジンが1.8L直4シングルターボに置換されました。
スペックは最高出力が13psアップの192psとなり、最大トルクは同一の25.5kgmながら発生回転数が下げられました。又、GTIとして初めてアイドリングストップ機構と減速エネルギー回生機構を採用し、燃費が約4%改善されました。安全装備面では、「TSI Comfortline」に準じる装備の他リアビューカメラなどが備わります。次いで6月に、GTIに最大トルクが32.6kgmとなる6速MT仕様が追加されました。
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