日産のプレミアムサルーン「シーマ」は、2001年1月におよそ4年半ぶりのフルモデルチェンジを実施し、「セドリック・シーマ」から通算して4代目となりました。「プレジデント」とプラットフォームを共有する姉妹車種となった他、先代からパワートレインが一新され、パフォーマンス・燃費性能共に向上を果たしました。
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よりダイナミックなスタイリングに
ボディタイプは先代同様4ドアセダンで、マルチプロジェクターキセノンヘッドランプの採用などによって、スタイリングはよりダイナミックなイメージに変貌しました。初期型のボディサイズは全長4,995mm×全幅1,845mm×全高1,490~1,505mmで、先代から若干拡大され、ホイールベースも40mm延長され2,870mmとなりました。車両重量も増加し、1,670~1,900kg(初期型)となりました。
サスペンション形式は先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式が踏襲され、駆動方式も同様にFRとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは、3L V6 ターボ車がVG30DET型からVQ30DET型(最高出力280ps/最大トルク39.5kgm)に、V8 NA車が4.1LのVH41DE型から4.5L直噴のVK45DD型(最高出力280ps/最大トルク46kgm)にそれぞれ置換されました。
トランスミッションは、FR車にはマニュアルモード付5速の、4WD車には4速のトルコン式ATが組み合わせられました。装備面では、全車にSRSデュアル&サイドエアバッグシステム、ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&ロードリミッター付きシートベルトが標準装備された他、車線維持をアシストするレーンキープアシストシステムが一部グレードにオプション設定されました。
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日産 シーマのCM
一部改良・M/Cで装備が充実
発売当初のグレード体系は、3L FRの「300G」、4.5L FRの「450XL」「450XV」「450VIP」、4.5L 4WDの「450X FOUR」「450VIP FOUR」の全6タイプでした。そして2001年12月に一部改良が実施され、一部グレードのみに装備されていた本木目・本革巻コンビステアリング、本木目フィニッシャー、電子キーが全車に標準化されるなど、装備の充実が図られました。
次いで2002年9月に、スポーツチューンドサスペンションなど専用の足回りや専用の内外装が備わる3Lのスポーティグレード「300Gグランドツーリング」が追加されました。続いて2003年8月にFR車が、追って11月に4WDがマイナーチェンジを受け、4.5L車のエンジンが電子制御式EGI仕様のVK45DE型(スペックに変更なし)に置換されました。
同時に、全車に自動ブレーキシステムの「インテリジェント・ブレーキアシスト」や、道路状況に応じ自動的にヘッドランプの照射範囲を変化させる「アクティブAFS」などが標準装備されました。次いで2007年7月に3L車の廃止により4.5L車に一本化され、翌2008年2月に実施された2度目のマイナーチェンジでは内外装デザインが刷新されると共に、全長が125mm延長されました。
そして2010年8月にプレジデントと共に生産終了となり、2012年5月に5代目モデルが登場するまでの間、1ランク下の「フーガ」が日産のプレステージモデルとなりました。
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