初代モデルが1966年に発売された日産の大衆車「サニー」は、1998年10月に8度目のフルモデルチェンジを実施し9代目モデルとなりました。「新・世界基準セダンSunny」をコンセプトに、プラットフォームの刷新による操縦安定性と乗り心地の改善、エンジンの変更による燃費性能・動力性能の両立などが図られました。
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみが用意され、スタイリングはキープコンセプトで先代の雰囲気が受け継がれました。ボディのスペックは全長4,345mm×全幅1,695mm×全高1,415~1,455mm、ホイールベース2,535mm、車両重量1,060~1,200kg(初期型)で、先代からボディサイズが若干拡大されました。サスペンションは、先代同様のフロント:ストラット式/リア:マルチリンクビーム式が踏襲されました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルークスの値引き 納期 乗り出し価格
CVT搭載車を新設定
駆動方式は、先代同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは一新され、発売当初1.3LのQG13DE型(最高出力87ps/最大トルク11.5kgm)、1.5LのQG15DE型(最高出力105ps/最大トルク13.8kgm)、同リーンバーン仕様(スペックは同一)、1.6LのSR16VE型(最高出力175ps/最大トルク16.5kgm)、1.8LのQG18DD型(最高出力130ps/最大トルク17.7kgm)の5種類の直4ガソリンユニットが用意されました。
トランスミッションは、1.8L車に新たにCVTが、それ以外には5速MT又は4速トルコン式ATが搭載されました。発売当初のグレード体系は、1.3Lが「FE」「EXサルーン」、1.5Lが「FE」「EXサルーン」「スーパーサルーン」「スーパーサルーンGパッケージ」、1.6Lが「VZ-R」、1.8Lが「スーパーサルーン」「スーパーサルーンGパッケージ」のラインナップでした。
日産 サニーのCM
直噴ディーゼル車を追加
安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステム、ABS、ブレーキアシスト、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトが標準装備されました。そして翌1999年9月に、2.2L直4直噴ディーゼルのYD22DD型エンジン(最高出力79ps/最大トルク16kgm)搭載車が追加されました。(グレードは「FE」「EXサルーン」「スーパーサルーン」)
そして2000年1月に1.5L/2.2Lディーゼル車に新グレード「スーパーサルーンスプレンド」が追加され、同年9月に実施された仕様変更の際には1.6Lエンジン搭載の「VZ-R」が廃止されました。次いで2001年12月に、1.5L車に新グレード「EXサルーンSVリミテッド」及び「スーパーサルーンSVリミテッド」が追加されました。
続いて2002年5月のマイナーチェンジで、内外装デザインの変更と共に1.3L/1.5L車のエンジンに改良が加えられ、1.3Lが最高出力90ps/最大トルク12.2kgmに、1.5Lが最高出力109ps/最大トルク14.6kgmにそれぞれパワーアップしました。同時に、排出ガス規制強化に伴い1.8L/2.2Lディーゼルは廃止されました。そして2004年10月に後継モデルの発売もなく国内販売を終了し、38年に渡る歴史に幕を下ろしました。
新車購入ガイド:【2023最新】デイズの値引き 納期 乗り出し価格