初代モデルが1966年に発売された日産の大衆車「サニー」は、1977年10月に3度目のフルモデルチェンジを実施し4代目モデルに移行しました。3代目B210型のオーバーデコレーション気味のスタイリングから一転し、2代目B110型を彷彿とさせるプレーンなスタイリングに原点回帰すると共に、エクセレントシリーズの廃止によりグレード体系がシンプル化されました。
ボディタイプは先代同様、乗用モデルは2ドア/4ドアセダンとテールゲートが備わる3ドアクーペが、商用モデルは2ドア/4ドアバンがラインナップされました。直線を基調としたフォルムを持つボディのサイズは、セダンで全長3,995mm×全幅1,590mm×全高1,370mmとなり先代から全長と全幅が拡大された一方、ホイールベースは同一の2,340mmが維持されました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルークスの値引き 納期 乗り出し価格
先代からリアサスペンションを変更
サスペンション形式は、フロントは先代同様のマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはリジッド・リーフ式から4リンク・コイル式に改められました。駆動方式はFRを踏襲し、結果的にサニー最後のFRモデルとなりました。発売当初搭載されたエンジンは、従来のA12型から排気量を若干拡大した1.2L直4OHVのA12A型と、先代から受け継いだ1.4L直4OHVのA14型でした。
昭和53年排出ガス規制適合化に伴い、共にシングルキャブレター仕様のみとなった他、エクセレントシリーズの廃止により1.6L直4SOHCのL16型はラインナップから落とされました。トランスミッションは、先代同様4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。発売当初のグレード体系は、下から「CT」「DX」「GL」「GX」「SGL」「SGX」が設定されました。
そして翌1982年2月に、A14型電子燃料噴射仕様エンジンを搭載する「1400GX-E」と「1400SGX-E」が、更に同年5月にA12A型エンジン搭載の「1200シティDX」が追加されました。次いで同年12月に実施された一部改良で、衝撃吸収バンパーの採用やディスクブレーキ装備グレードの拡大などが行われました。続いて1979年1月に、ステーションワゴンの「サニーカリフォルニア」が追加されました。
日産 サニーのCM
M/Cで排気量を拡大
次いで1979年10月のマイナーチェンジでバン以外のモデルがフェイスリフトを受け、スラントノーズや角形ヘッドランプの採用によりフロント廻りのイメージが一新されました。続いて1980年11月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、フロントグリルの意匠変更と共にエンジンの変更が行われ、A12A型が1.3LのA13型に、A14型が1.5LのA15型に置換されました。
そして1981年10月、バンを除きフルモデルチェンジが実施され5代目B11型に移行しました。追って1982年10月と1983年7月に残るバンも新型商用車「ADバン」にバトンタッチされ、全モデルが生産終了となりました。
新車購入ガイド:【2023最新】デイズの値引き 納期 乗り出し価格