初代モデルが1966年に発売された日産の大衆車「サニー」は、1993年12月に4年ぶり7度目のフルモデルチェンジを実施し7代目モデルとなりました。「クラスを超えた機能の実現」をコンセプトに、エンジンの効率やボディの空力特性改善による燃費改善、ホイールベースの延長などによる居住性の向上、ボディ剛性強化やサスペンション刷新による快適性の向上などが図られました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルークスの値引き 納期 乗り出し価格
空力特性を追求したスタイリング
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみが設定され、スタイリングはボクシーな先代から空力特性を追求した流麗なフォルムに変貌しました。ボディサイズが先代から若干拡大され全長4,250mm×全幅1,690mm×全高1,385~1,410mmになると共に、ホイールベースは100mm以上延長され2,535mmとなりました。車両重量は960~1,250kgで、先代からやや増加しました。
サスペンションは先代の4輪ストラット式からリアがマルチリンクビーム式に変更され、駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは、1.3LのGA13DE型(最高出力85ps/最大トルク11.1kgm)、1.5LのGA15DE型(最高出力105ps/最大トルク13.8kgm)、1.6LのGA16DE型(最高出力110ps/最大トルク15kgm)、1.8LのSR18DE型(最高出力140ps/最大トルク17kgm)の4種類のガソリンユニットが用意されました。
又、2LディーゼルのCD20型(最高出力76ps/最大トルク13.5kgm)も設定されました。トランスミッションは、5速MTと4速トルコン式ATが用意されました。グレード体系は、1.3Lが「FE」「EXサルーン」、1.5Lが「FE」「EXサルーン」「スーパーサルーン」「スーパーサルーンG」、1.6L/1.8Lが「スーパーツーリング」、2Lディーゼルが「FE」「EXサルーン」「スーパーサルーン」「EXサルーンアテーサ」のラインナップでした。
日産 サニーのCM
M/Cで安全装備を強化
その他に、「スーパーサルーン」「スーパーサルーンG」「スーパーツーリング」には「タイプS」が設定されました。そして1995年9月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、全車に運転席SRSエアバッグシステムが標準装備されました。同時に、新グレードとして1.5Lリーンバーン仕様のGA15DE型エンジン(最高出力100ps/最大トルク13.6kgm)を搭載する「CX」が追加され、前述の「タイプS」は廃止されました。
次いで1997年5月の2度目のマイナーチェンジでは、フェイスリフトと共に全車に助手席SRSエアバッグシステムとABSが標準装備された他、1.8L車がカタログ落ちしました。そして1998年10月にディーゼル車を除きフルモデルチェンジが実施され9代目B15型にバトンタッチ、残るディーゼル車も翌1999年9月にB15型に移行しました。
新車購入ガイド:【2023最新】デイズの値引き 納期 乗り出し価格