1982年にトヨタ自動車のビスタ店から初代モデルがデビューしたミディアムモデル「ビスタ」は、1998年7月に4年ぶり4度目のフルモデルチェンジを受け5代目モデルに移行しました。「カムリ」との姉妹車種の関係を解消し単独モデルとなった他、初のステーションワゴン「アルデオ」の設定、エンジン形式やリアサスペンション形式の刷新など多くの変更が行われました。
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4ドアハードトップを廃止
ボディタイプは4ドアセダンと前述のステーションワゴンの2タイプとなり、2代目以降設定されてきた4ドアハードトップは廃止されました。ボディサイズは初期型で全長4,640~4,645mm×全幅1,695mm×全高1,505~1,515mmで、先代から全高が100mm以上高くなりスタイリングのイメージも大幅に刷新されました。
ホイールベースは50mm延長され2,700mmとなり、車両重量も大幅に増加し1,240~1,470kgとなりました。サスペション形式は従来の4輪ストラット式から、リアがトーションビーム式に変更されました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定された一方、3代目モデルから導入された4WS装着車は廃止されました。
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トヨタ ビスタ アルデオのCM
エンジンはガソリンのみに
エンジンは当初、FF車用に1.8L直4DOHCの1ZZ-FE型(最高出力130ps/最大トルク17.4kgm)及び2L直4DOHC筒内直噴の3S-FSE型(最高出力145ps/最大トルク20kgm)が新採用され、4WD車用には先代から2L直4DOHCの3S-FE型(最高出力135ps/最大トルク18.5kgm)がキャリオーバーされました。又、2代目以来設定されていたディーゼルエンジンは廃止されました。
トランスミッションは5速MTが廃止され、4速トルコン式ATに一本化されました。一方インテリアは、センターメーター方式のインパネやコラムシフトを採用するなど従来からイメージが一新されました。グレード体系は、セダンが1.8Lの「N180」と2Lの「N200」、ワゴンが1.8Lの「アルデオ180」と2Lの「アルデオ200」が基本グレードでした。
それに加え、セダン/ワゴン共に廉価グレードの「Eセレクション」と、上級グレードの「Sセレクション」「Lセレクション」「Gセレクション」が設定されました。そして2000年4月のマイナーチェンジで、内外装デザインの変更や1ZZ-FE型エンジンの改良(最高出力が6ps向上)が実施されると共に、6人乗りとなるフロントベンチシート仕様がオプション設定されました。
同時にグレード体系も変更され、セダンが「N180E」「N180」「N180L」「N200E」「N200」「N200L」「N200G」、ワゴンが「アルデオ180E」「アルデオ180」「アルデオ180S」「アルデオ200E」「アルデオ200」「アルデオ200S」「アルデオ200G」のラインナップになりました。次いで2001年8月に2L FF車のエンジンが1AZ-FSE型に置換され、追って2002年4月に4WD車のエンジンも同形式に置換されました。
スペックは両者で異なり、FF車用が最高出力152ps/最大トルク20.4kgm、4WD車用が最高出力150ps/最大トルク20.2kgmでした。そして2003年10月に実質的な後継モデルとなる「アベンシス」のデビューに伴い生産を終了、21年の歴史に幕を下ろすと共に、ビスタ店もネッツ店に統合され消滅しました。
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