1970年に「ファミリア」と「ルーチェ」の間を埋める小型乗用車として登場したマツダ(当時は東洋工業)の「カペラ」は、1978年10月に2度目のフルモデルチェンジが実施され3代目モデルに移行しました。実質的に初代モデルのビッグマイナーチェンジ版であった2代目モデルから全面的な改良が行われ、内外装デザインも一新されました。
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新たにハードトップを設定
ボディタイプは従来同様の4ドアセダンの他、2ドアクーペに代わりセンターピラーレスの2ドアハードトップが設定されました。スタイリングは丸みを帯びた先代までとは一転し、当時の流行に乗った直線基調のプレーンなフォルムに変貌しました。フロントマスクも一新され、角形2灯式ヘッドランプと独立したフロントグリルが採用されました。
同時に空力特性の向上にも注力され、ハードトップはCd値0.38を実現していました。初期型のボディサイズは全長4,385mm×全幅1,660mm×全高1,355mm(ハードトップ)/1,380mm(セダン)で、先代から全長・全幅が拡大された一方、全高は低く設定されました。ホイールベースは2,510mmで、先代から40mm延長されました。
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マツダ カペラのCM
エンジンはレシプロのみ3種類
サスペンション形式はフロントはストラット式を踏襲し、リアは4リンク式から5リンク式に変更されました。駆動方式は従来同様のFRで、エンジンはロータリーが廃止になりレシプロのみとなりました。当初のラインナップは、1.6L直4SOHCのNA型(最高出力90ps/最大トルク13kgm)と1.8L直4SOHCのVC型(最高出力100ps/最大トルク15.2kgm)の2本立てでした。
トランスミッションは4速/5速MTの他、1.8Lには3速トルコン式ATも用意されました。グレード体系は、セダンが下から1.6Lエンジン搭載の標準車/デラックス/GL/スーパーカスタムと1.8Lエンジン搭載のGL/スーパーカスタム、ハードトップが1.6Lエンジン搭載のデラックス/GL/スーパーカスタムと1.8Lエンジン搭載のGL/スーパーカスタムのラインナップでした。
装備面では、トップグレードのスーパーカスタムにはタコメーターやAM/FMラジオ、スチールラジアルタイヤなどが採用されました。そして翌1979年3月に、最高出力110psを発生する2L直4SOHCのMA型エンジン搭載車と、タクシー向けの1.8L LPG仕様車が追加されました。次いで1980年9月のマイナーチェンジにより、フェイスリフトと共にスラントノーズ化が行われました。
そして1982年9月にフルモデルチェンジが実施され、タクシー仕様車を除きFF方式採用の4代目モデルにバトンタッチされました。一方、タクシー仕様車は1985年まで生産が継続されました。
先代モデル:2代目カペラ
後継モデル:4代目カペラ
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