ダイハツ工業は1984年4月、1974年にリリースした「タフト」の後継車種となる小型クロスカントリー型4WD車「ラガー」を発売しました。タフトからボディサイズが拡大されると共に、無骨だったスタイリングがモダンかつ洗練されたものとなりました。又、追って乗用ワゴン車が追加され、更にサスペンション形式の変更により快適性が向上するなど、乗用車志向が強められました。
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ラダーフレームシャシーを踏襲
シャシーはタフト同様ラダーフレーム式が採用され、架装されるボディは当初貨物4ナンバー登録の3ドアのみが設定されました。ルーフの仕様はタフト同様にソフトトップ/レジントップ/ハードトップの3タイプが用意された一方で、レジントップのみロングボディ・ロングホイールベース仕様となった事が変更点となりました。
初期型のボディサイズは全長3,655~4,040mm×全幅1,580mm×全高1,835~1,915mmで、全高を除きタフトから一回り以上拡大されました。又、2205mm/2,530mmのホイールベースも、タフトからは大幅に延長されていました。サスペンション形式は当初、4輪リジッド・リーフ式が踏襲され、駆動方式もタフト同様に全車パートタイム4WDが採用されました。
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ターボエンジンを追加
当初用意されたエンジンは、タフトからキャリオーバーされた2.8L直4OHVディーゼルNAのDL型で、トランスミッションは5速MTが組み合わせられました。そして同年9月、最高出力97psを発生するDL型ターボチャージャー仕様エンジン搭載車が、次いで1985年9月には、リアシートを大型化した乗用5ナンバー登録のワゴンが追加されました。
続いて1987年9月のマイナーチェンジにより、ヘッドランプが丸型2灯式から角型2灯式に変更されると共に、エンジンに改良が加えられました。次いで1988年10月の仕様変更により、防錆鋼板の採用部位拡大により耐久性向上が図られると共に、ブロンズガラスや大型ドアアームレストが採用されました。
続いて1989年10月に実施された一部改良では、一部グレードにパワーステアリングやパワーウィンドウ、パワードアロックが装備されると共に、ハードトップ/レジントップにオーバーフェンダー装着により全幅を90mmワイド化した新グレード「プリオール」が追加されました。同時に、NAエンジンが廃止されターボエンジンに一本化されました。
M/Cでサスペンションを一新
次いで1990年12月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、フロントグリルの意匠変更と共に一部グレードに大型バンパーが採用されました。同時にエンジンがインタークーラーターボ仕様に変更され、最高出力が115psに向上しました。続いて1993年4月に、最後のマイナーチェンジが実施されました。
この改良により、サスペンション形式がフロントはダブルウィッシュボーン/トーションバー式に、リアは5リンク/コイル・リジッド式に変更されました。同時に、ボディサイズが全長3,770~4,095mm×全幅1,690~1,780mm×全高1,840~1,920mmに拡大されると共に、フェイスリフトが実施されました。又、4ナンバー登録車とソフトトップは廃止されました。
そして1997年4月、新型コンパクトSUV「テリオス」の発売に伴い、国内販売が終了となりました。尚、海外では2002年まで販売が継続されました。
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