1955年に初代モデルがデビューしたトヨタの高級セダン「クラウン」は、7代目モデルに最上級グレード「ロイヤルサルーン」が追加され、以降「ロイヤルシリーズ」として定着、2012年12月に発売された通算14代目クラウンにも受け継がれました。姉妹モデルの「アスリート」がアグレッシブで若々しい雰囲気を持つのに対し、「ロイヤル」は風格溢れる雰囲気を持つ点が相違点になっています。
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王冠を彷彿とさせるフロントマスクを採用
スタイリングは、基本的なボディ形状はアスリートと同一ながら、フロントマスクはそれとは全く異なり、王冠を彷彿とさせる記号性の高いデザインが採用されています。ボディサイズは全長4,895mm×全幅1,800mm×全高1,460mm~1,475mmで、アスリートよりも全高が10mm高く、先代との比較では全長と全幅が僅かに大きく全高が僅かに低いディメンションになっています。
ホイールベースは2,850mmで先代から変更はなく、サスペンション形式も先代同様の前:ダブルウィッシュボーン式/後:マルチリンク式を踏襲しています。車両重量は1,550kg~1,680kgで、1,600kg~1,840kgであった先代よりも大幅に軽量化されています。パワートレインは、先代から踏襲する2種類のガソリンエンジンの他、大幅にダウンサイジングされた新世代のハイブリッドシステムが設定されます。
ガソリンエンジンは形式・スペックとも先代から変更はなく、2.5L V6の2GR-FSE型(最高出力203ps/6,000rpm、最大トルク24.8kgm/4,800rpm)及び3.5L V6の4GR-FSE型(最高出力315ps/6,400rpm、最大トルク38.4kgm/4,800rpm)が搭載されます。トランスミッションは2.5Lが先代同様の6速トルコン式ATで、3.5Lは新たに8速トルコン式ATが組み合わせられます。
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HV車の低燃費と充実した安全装備が特徴
一方ハイブリッドシステムは、エンジンが3.5L V6の2GR-FSE型から2.5L直4アトキンソンサイクルの2AR-FSE型に変更されました。それに伴いシステム最高出力が345psから220psに低下した一方で、JC08モード燃費は14km/Lから23.2km/Lへと大幅に向上し、2.5Lガソリン車との比較においても2倍以上優れた燃費性能となっています。駆動方式はFRが基本で、発売当初は2.5Lガソリン車のみにフルタイム4WDが設定されました。
インテリア面では、後席のレッグスペースとトランクスペースの拡大が図らた事が特徴となります。装備面での特徴は、ミリ波レーダーによる衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」やペダルの踏み間違え事故を防ぐ「インテリジェントクリアランスソナー」、シフト誤操作などを防ぐ「ドライブスタートコントロール」などの予防安全装備が設定された事で、先代からアクティブセーフティが大幅に向上しました。
そして2014年7月、トヨタとして初となるハイブリッド方式の4WD車が設定されました。トルセンLSD付トランスファーと新開発のハイブリッド用トランスミッションを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、燃費はハイブリッドFR車より若干劣るものの、2.5Lガソリン4WD車を遥かに上回る21km/Lとなっています。
先代モデル:13代目クラウン
後継モデル:15代目クラウン
歴代クラウン
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