トヨタのミディアムクラス・ミニバン「アイシス」は、国内市場専用のニューモデルとして2004年9月に発売されました。「柔・空間」をテーマに掲げ、ラウム譲りの開口部の大きな「パノラマオープンドア」を採用すると共に、多彩なシートアレンジ機能を実現しています。又、発売開始以来10年以上に渡り大きな変更なしに販売が継続されているロングセラーカーとなっています。
ボディは短いノーズを持つ2ボックス5ドアのステーションワゴンタイプで、左右ともスライド式となる後席ドアの内、助手席側のみに前述したセンターピラー内蔵ドアのパノラマオープンドアを装備します。ボディサイズは全長4,610~4,640mm×全幅1,695~1,710mm×全高1,640~1,670mm、ホイールベースは2,785mmで、車両重量は1,400~1,570kgとなっています。
サスペンション形式は前:ストラット式/後:トーションビーム式で、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されます。発売当初に搭載されたエンジンは、1.8L直4の1ZZ-FE型(最高出力132ps/最大トルク17.3kgm)と、2L直4の1AZ-FSE型(最高出力155ps/最大トルク19.6kgm)の2種類で、トランスミッションは前者がトルコン式4速AT、後者がCVTでした。
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多彩な室内アレンジが可能
室内は3列シート7人乗り仕様で、助手席タンブルシートやチップアップ機構付セカンドシート、後方床下格納機能付の5:5分割式サードシートなどを採用し、様々な室内空間のアレンジを可能としています。そして2005年11月に一部改良を実施し、2L車の排出ガスがクリーン化された他、法規改正に合わせ全車にヘッドランプレベリング機構が採用されました。
次いで2007年5月にマイナーチェンジを実施し、内外装の一部を変更すると共に、プロジェクター式ヘッドランプや後席確認用ミラーなどが装備されました。続いて2009年9月に一部改良を実施し、内外装の一部変更と共に、全車にアイドリングストップ機構や盗難防止システム、車速感応式オートドアロック、チルト&テレスコピックステアリングが標準装備されました。
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エンジン置換で燃費が向上
同時に1.8L車・2L車共にエンジンが変更された他、従来2L車に設定されていた4WD車が1.8L車への設定になりました。エンジンの詳細は、1.8Lが2ZR-FAE型(FF:最高出力143ps/最大トルク17.6kgm・4WD:最高出力133ps/最大トルク16.7kgm)、2Lが3ZR-FAE型(最高出力152ps/最大トルク19.7kgm)で、更に1.8L車はトランスミッションがCVTに変更されました。
これらの改良により、燃費がグレードにより1~2km/L向上しました。次いで2011年6月に一部改良を行い、外装の一部変更やボディカラーの追加などが行われました。続いて2012年6月の一部改良では、全車の燃費が改善された他、フロントドアにスーパーUVカットガラスの採用やセカンドシート中央席に3点式シートベルトの設置、ステアリングホイールのデザイン変更などが行われました。
そして2013年4月の一部改良で、全車に横滑り防止装置「VSC」とトラクションコントロールが標準装備された他、内装デザインが一部変更されました。