日産のクロスカントリー型SUV「テラノ」の初代モデルは、「ダットサン・ピックアップ・トラック」(D21型)をベースに開発され1986年8月に登場しました。上級車種である「サファリ」が4輪リジッド式サスペンションを採用したヘビーデューティーな仕様であったのに対し、テラノではオンロード走行時の快適性にも配慮しフロントに独立懸架式サスペンションが採用されました。
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3ドアボディ+ディーゼルNAエンジンでスタート
ボディタイプは発売当初3ドアのみが用意され、日産北米スタジオ「ND1」でデザインされたスタイリングは、ボクシーでありながら三角形のサイドウィンドウを採用するなどユニークさを兼ね備えたものでした。ボディサイズは全長4,365mm×全幅1,690mm×全高1,680mmの5ナンバーサイズで、ホイールベースはD21型ピックアップ・トラックと同一の2,650mmでした。
サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー式、リアが5リンク/コイル・リジッド式でした。駆動方式は全車パートタイム4WDで、エンジンは発売当初2.7L直4OHVディーゼルNAのTD27型(最高出力85ps/最大トルク18kgm)のみが用意され、トランスミッションは5速MTが組み合わせられました。
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ガソリン車とディーゼルターボ車、5ドア車を追加
そして1987年10月に、3L V6 SOHCガソリンNAシングルポイントインジェクション仕様のVG30i型エンジン(最高出力140ps/最大トルク23kgm)搭載車が追加されました。トランスミッションは、5速MTの他に電子制御4速トルコン式ATが用意されました。次いで1988年11月に、TD27型にターボチャージャーを装備したTD27T型エンジン(最高出力100ps/最大トルク22kgm)搭載車が追加されました。
トランスミッションはガソリン車同様、5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。続いて1989年11月に5ドア車が追加されると同時に、ガソリン車のエンジンがマルチポイントインジェクション仕様のVG30E型(最高出力155ps/最大トルク25.3kgm)に変更されました。尚、5ドア車のサイドウィンドウの形状は一般的な四角形に改められました。
次いで1993年1月にマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトと共に全長が延長された他、オーバーフェンダー装備により全幅を1,795mmとしたワイドボディが追加されました。又、グレード体系が整理され、ディーゼルNA車と4ナンバーのバン仕様が廃止されました。更に同年10月には内装を中心とした仕様変更と共に、エアコンの代替フロン化が実施されました。
続いて1994年11月の一部改良で、TD27T型エンジンのスペックが最高出力115ps/最大トルク24.8kgmに向上した他、国内向けの3ドア仕様が廃止されました。そして1995年9月のフルモデルチェンジにより2代目R50型にバトンタッチされ、国内販売を終了しました。
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