1976年に初代モデルがデビューした本田技研工業の小型乗用車「アコード」は、1989年9月に3度目のフルモデルチェジを受け4代目モデルに移行しました。ボディサイズ拡大やホイールベース延長により居住性の向上が図られると共に、エンジンラインアップが一新されました。又、4WS(4輪操舵システム)やABSが設定された事も特徴でした。
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4ドアセダンのみでスタート
ボディタイプは先代に設定のあった3ドアハッチバック「エアロデッキ」が廃止され、まず4ドアセダンのみでのリリースとなりました。又、4ドアハードトップの派生モデル「アコード・インスパイア」が同時発売されると共に、アコードの姉妹車種だった「ビガー」はこちらの姉妹車種となり、それに代わるアコードの姉妹車種として「アスコット」が登場しました。
スタイリングは、リトラクタブルヘッドランプ採用車が廃止され全車固定式ヘッドランプに統一されると共に、グリーンハウスの拡大が図られました。ボディサイズは全長4,680mm×全幅1,695mm×全高1,390mmで、先代から全長・全高が拡大され、ホイールベースも120mm延長され2,720mmとなりました。サスペンション形式は、先代同様の4輪ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。
駆動方式もFFが踏襲され、エンジンはアルミシリンダーブロックと2次バランサーが備わるF型が採用されました。当初1.8L直4SOHC PGMキャブレター仕様のF18A型と、2L直4SOHC PGMキャブレター仕様、同 SOHC PGM-FI仕様、同DOHC PGM-FI仕様のF20A型3種類が用意されました。最高出力/最大トルクはそれぞれ105ps/14.6kgm、110ps/16.1kgm、130ps/18.1kgm、150ps/19kgmでした。
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トランスミッションは5速MTの他、キャブレターエンジン車に4速トルコン式ATが、FIエンジン車に電子制御4速トルコン式ATが設定されました。グレード体系は、下から1.8Lエンジン搭載の「1.8EF」「1.8EX」「1.8EXL」、2L SOHCキャブエンジン搭載の「2.0EXL」、同FIエンジン搭載の「2.0EXL-i」、同DOHC FIエンジン搭載の「2.0Si」の全6タイプのラインナップでした。
ホンダ アコードのCM
クーペとワゴンを追加
そして翌1990年3月、北米ホンダ工場で生産されるF20A型DOHC FIエンジン+電子制御4速AT搭載の2ドアクーペ「アコード・クーペ」の逆輸入販売が開始されました。グレードは「2.0Si」「2.0Siエクスクルーシブ」の2タイプで、両グレードにフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスクブレーキが採用された他、後者には本革シートや電動サンルーフなどが装備されました。
次いで1991年4月、北米ホンダ工場で生産される5ドアステーションワゴン「アコード・ワゴン」の逆輸入販売が開始されました。グレードは2.2L直4SOHC PGM-FI仕様のF22A型エンジン(最高出力140ps/最大トルク19.6kgm)+電子制御4速ATを搭載する「2.2i」のモノグレード設定で、安全装備として運転席SRSエアバッグシステムとサイドドアビームが採用されました。
同時にクーペの仕様向上が実施され、ワゴンと同様の安全装備が採用されました。追って同年7月にマイナーチェンジが実施され、エクステリアの一部変更と共に全車に運転席SRSエアバッグシステムとサイドドアビームが標準化されました。次いで1992年2月、クーペにF22A型エンジン搭載の「2.2iエクスクルーシブ」が追加されました。
追って同年6月には、F22A型エンジンを搭載するセダンの逆輸入モデル「スペシャル・エディション」が限定販売されました。そして1993年9月にフルモデルチェンジが実施され、5代目モデルに移行しました。
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