本田技研工業は2016年9月16日、2008年に発売した5ナンバー・ミニバン「フリード」に8年ぶり初のフルモデルチェンジを実施すると共に、2010年に発売した派生モデル「フリードスパイク」の後継モデルとなる「フリード+」をリリースしました。いずれも先代からユーティリティが大幅に向上した他、燃費性能の改善が図られた事が特徴となっています。
新車購入ガイド:【2023最新】フリードの値引き 納期 乗り出し価格
パワートレインの出力が向上
ボディタイプは先代同様、左右に後席用スライドドアが備わる5ドアで、スタイリングはキープコンセプトによりモノフォルムを受け継ぎながら、フロントマスクに最新の意匠が採用されました。又、フリードスパイクが4ライトウィンドウであったのに対し、フリード+ではフリードと同じ6ライトウィンドウが採用されました。
ボディサイズは全長4,265~4,295mm×全幅1,695mm×全高1,710~1,735mmで、先代から全長が若干延長されたものの、全幅は5ナンバーサイズが踏襲されました。ホイールベースは、先代と同一の2,740mmに設定されました。駆動方式は従来同様FFとフルタイム4WDが設定され、パワートレインも引き続きガソリンとパラレル式のハイブリッドが用意されました。
ガソリンモデルのエンジンは先代同様の1.5L直4DOHC16V仕様ながら、L15A型から改良型のL15B型に置換され、最高出力が118psから131psに、最大トルクは14.7kgmから15.8kgmに向上しました。トランスミッションは、先代では5速トルコン式ATが組み合わせられた4WD車を含め、全車にCVTが採用されました。JC08モード燃費は、先代から約19~33%向上しました。
一方ハイブリッドは、エンジンが先代の1.5L直4SOHC8V(最高出力88ps/最大トルク13.5kgm)からアトキンソンサイクル採用の1.5L直4DOHC16V(最高出力110ps/最大トルク13.7kgm)に置換されると共に、トランスミッションがCVTから7速DCTに変更されました。又、先代には設定のなかった4WD車も用意されました。JC08モード燃費は、FF車同士の比較で約23~26%向上しました。
居住性や前方視界を改善
室内は、フリードは先代同様の3列シート6/7人乗り仕様、フリード+はフリードスパイク同様の2列シート5人乗り仕様が踏襲されました。その一方で、室内長がフリードで420mm、フリード+で285mm拡大され居住性が大幅に向上すると共に、シートアレンジの利便性も高められました。更にフリード+では、185mmもの低床化により荷室高が高くなった事も特徴でした。
又、インパネは扇型の意匠とアナログメーターの組み合わせであった先代から一転、水平基調の意匠とデジタルメーターの組み合わせとなり、前方視界が改善されました。グレード体系は、フリード/フリード+共にガソリンはB/Gの2タイプ、ハイブリッドはB/G/EXの3タイプが基本で、更にB以外のグレードに安全運転支援システム「Honda SENSING」搭載車が設定されました。