ホンダ ステップワゴン、日産セレナ、トヨタ ヴォクシー/ノア、新型ミニバンおススメはどれ?
今や日本国内においてはファミリーカーの主力と言えるミディアムミニバン。
ここ数年は競合がより激しくなり、マツダがビアンテの次期モデルを投入しない事を表明するなどトヨタ、ホンダ、日産の3強が激戦を繰り広げています。
ボディサイズは各社横並びながら、パワートレインなど投入する技術に各社の個性があるのも、このカテゴリーの現在の特徴ともいえます。
今回はホンダ ステップワゴン、日産セレナ、トヨタ ヴォクシー/ノアを比較します。
トヨタ ヴォクシー/ノア
2014年1月にフルモデルチェンジを実施。このカテゴリー初となるフルハイブリッドを投入してきました。現在でも同クラスミニバンでのフルハイブリッド車はなく、ヴォクシー/ノア最大の強みと言えます。
ステップワゴン、セレナと比べるとフルモデルチェンジ時期が早いため、安全技術においては少し古いシステムとなっています。
ホンダ ステップワゴン
2015年4月にフルモデルチェンジ。あえて、なのか開発が間に合っていないのか真相は不明ですが、パワートレインは1.5L直噴ターボの1種類のみで投入されました。
最近のトヨタ車が押し出し感の強いフロントフェイスを主流としているのに対し、大人しいデザインを採用しています。また、リヤハッチが横にも開く「わくわくゲート」が差別化の一つとして装備されているのも特徴です。最近では迫力のあるフロントフェイスの「ModuloX」を投入し、巻き返しを図っています。
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日産 セレナ
現時点で他の2車よりも最も新しい2016年8月にフルモデルチェンジを実施。
ボディの基礎骨格となるプラットフォーム及びパワートレインは先代モデルからのキャリーオーバーとしながらも、最新の安全運転技術「プロパイロット」を他社に先駆けて初搭載。話題となっています。
「プロパイロット」は高速道路など作動条件が限定された状態での半自動運転(全自動ではなく、あくまでもアシスト機能)が可能で、高速道路における長い渋滞などにおいて、ドライバーの負担が大幅に削減されます。
比較グレード
なお、比較をシンプルにするために、特に注記のないスペックは以下のグレードを元に記載しています。
- ホンダ ステップワゴン:SPADA・Cool Spirit Honda SENSING 2,990,000円 (税込、ガソリン車、FF)
- 日産 セレナ:ハイウェイスターG プロパイロットエディション (税込、マイルドハイブリッド、FF)
- トヨタ ヴォクシー:HYBRID ZS 3,229,200円 (税込、ハイブリッド、FF)/ZS 2,739,273円 (税込、ガソリン車、FF)
ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノアのボディサイズ比較
ホンダ ステップワゴン |
日産 セレナ |
トヨタ ヴォクシー |
|
全長 | 4,735mm | 4,770mm | 4,710mm |
全高 | 1,840mm | 1,865mm | 1,825mm |
全幅 | 1,695mm | 1,740mm | 1,730mm |
ホイールベース | 2,890mm | 2,860mm | 2,850mm |
最小回転半径 | 5.7m | 5.7m | 5.5m |
ボディサイズ、ホイールベース、最小回転半径については、ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノア各車ほぼ一緒と言えます。各車ともファミリー向け通常モデルとエアロモデルがあり、通常モデルは5ナンバー枠ギリギリに作られています。一方のエアロモデルは5ナンバー枠を超えるサイズとなっています。
特徴的なのはステップワゴンのエアロモデル、スパーダは全幅が1,695mmとなっており、セレナ、ヴォクシー/ノアよりも僅かにスリムに仕上がっています。
ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノアのエンジン、燃費
ハイブリッド車のエンジン/モーター出力
ホンダ ステップワゴン |
日産 セレナ |
トヨタ ヴォクシー |
|
排気量、形式 | – | 2.0L直4 | 1.8L直4 |
エンジン 最高出力 |
– |
110[150]/ 6,000 |
73[99]/ 5,200 |
エンジン 最大トルク |
– |
200[20.4]/ 4,400 |
142[14.5]/ 4,000 |
モーター 最高出力 |
– |
1.9[2.6] 回転数非公表 |
60[82] 回転数非公表 |
モーター 最大トルク |
– |
4.8[4.9]
回転数非公表 |
207[21.1]
回転数非公表 |
最高出力の単位:kW[ps]/rpm
最大トルクの単位:N・m[kgf・m]/rpm
ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノアのハイブリッドに関しては、ヴォクシー/ノアがフルハイブリッド、セレナがマイルドハイブリッド、ステップワゴンがハイブリッドの設定がないので、あまり比較になりません。
セレナのハイブリッドモーターは表からもわかる通り、出力が小さくモーターのみの走行モードはないので、モーターの存在に気づく事はおそらくないと思います。
恐らくステップワゴン/セレナもフルハイブリッドを開発していると予想されますが正式なアナウンスはまだなく、フルハイブリッドを選ぶなら現状ではヴォクシー/ノアそして高級版のエスクァイアのみとなります。
ガソリン車のエンジン出力
ホンダ ステップワゴン |
日産 セレナ |
トヨタ ヴォクシー |
|
排気量、形式 |
1.5L直4ターボ |
2.0L直4 (+モーター) |
2.0L直4 |
最高出力 |
110[150] /5,500 |
110[150]/ 6,000 |
112[152]/ 6,100 |
最大トルク |
203[20.7] /1,600-5,000 |
200[20.4]/ 4,400 |
193[19.7]/ 3,800 |
最高出力の単位:kW[ps]/rpm
最大トルクの単位:N・m[kgf・m]/rpm
ハイブリッド同様にガソリンエンジン車においても、3車のパワーユニットはかなり異なっています。フルハイブリッドを別モデルとして揃えるヴォクシー/ノアは2.0L直4自然吸気の一般的なエンジン、セレナはモーターアシストを備える2.0L直4自然吸気、そしてステップワゴンは1.5L直4ターボのダウンサイジングエンジンとなっています。
セレナがマイルドハイブリッドとなるため、単純なエンジン出力での比較はできないですが、発進、加速における低回転域におけるモーターアシストがある分セレナが有利と言えます。またステップワゴンは小排気量ターボながら、1,600回転という低回転から2車を上回る最大トルクを発揮するので、小排気量からくるイメージよりも力強く市街地走行をこなします。
JC08モード燃費(2WD)
ホンダ ステップワゴン |
日産 セレナ |
トヨタ ヴォクシー |
|
ハイブリッド | – | – | 23.8km/L |
ガソリン車 | 15.4km/L | 16.6km/L | 16.0km/L |
燃費においてはフルハイブリッドを有するヴォクシー/ノアのハイブリッドが圧勝となります。ガソリン車(セレナはマイルドハイブリッド)についてはセレナがモーターアシストの効果もあって一歩リードしています。
ただし、実際の走行においては市街地走行ならセレナ有利、高速走行など流れの良い場合はステップワゴンがリードするケースもあります。
ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノアの価格・グレード
ホンダ ステップワゴン |
日産 セレナ |
トヨタ ヴォクシー |
|
ハイブリッド 最上級 |
– |
– |
3,321,000円 (HYBRID ZS“煌 (きらめき)Ⅱ”) (7人乗り) |
ハイブリッド 最安値 |
– |
– |
2,996,509円 (HYBRID X) (7人乗り) |
ガソリン車 最上級 |
3,665,000円 (Modulo X) (7人乗り) |
3,616,920円 (ライダー オーテック 30周年特別仕様車 プロパイロットエディション) (8人乗り) |
3,119,237円 (ZS“Gʼs”) (6人乗り) |
ガソリン車 最安値 |
2,288,000円 (B) (7人乗り) |
2,435,400円 (S) (8人乗り) |
2,254,255円 (X“C Package”) (8人乗り) |
※価格は2016年12月11日現在の2WD、税込み。
ハイブリッドでも価格抑えめのヴォクシー/ノア
全体的に価格を比べると、ヴォクシー/ノアがハイブリッドの上級モデルでも332万円となり、やや割安感があります。
しかし、先進安全技術の内容に差がありヴォクシー/ノアはトヨタ車の中でもシンプルな機能となる「Toyota Safety Sense C」であり、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどを含むステップワゴンの「Honda SENSING」や運転アシストまでを含むセレナの「プロパイロット」と比べると見劣りします。
価格重視の通常モデルを買う場合は別として、スタイルだけでなくこれらの先進安全装備までを含めて考えると、一歩先を行くプロパイロット装備のセレナが魅力的と言えます。
ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー/ノア、どれがおススメ?
ハイブリッド車が欲しいならヴォクシー/ノア
フルハイブリッドがほしい人はヴォクシー/ノアが一択となります。旧型プリウスのパワーユニットを移植したもので、パワフルさは感じにくいものの発売からの年数も経過している為、不具合の心配も少なく安心して乗ることができます。
値引き面でも発売からの年数が経過しているため交渉もしやすくなっています。
プロパイロットを試したいならセレナ
パワーユニットは先代セレナから基本的に変わっていないので新鮮味が薄いですが、新型セレナの特徴と言えば「プロパイロット」。
日産車初採用であり、最新技術が体感できます。また、小型車では流行となっている2トーンカラーが選択できるので、一味違ったミニバンが欲しい人ならセレナがおすすめです
小排気量ターボエンジンに魅力を感じたらステップワゴン
フルハイブリッドの採用は見送られたものの、欧州で主流となっているダウンサイジングエンジンを採用したステップワゴンも魅力的です。
また「わくわくゲート」はCMで訴求されている「子供の乗り降り用ドア」として使う事はあまりなさそうですが、家の駐車場の後ろ側にスペースがない場合でもコンパクトに開閉ができるので、意外と実用的と言えます。
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