1963年に初代モデルが東洋工業(現マツダ)初の本格派ファミリーカーとしてデビューした「ファミリア」は、1977年1月に3度目のフルモデルチェンジが実施され4代目モデルに移行しました。車名からプレストのサブネームが取れ「ファミリアAP」に変更されると共に、ボディ形状がそれまでの3ボックス型セダン/クーペから2ボックス型ハッチバックに変更されました。
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リアサスペンションを変更
ボディタイプは当初3ドア/5ドアの乗用モデルのみのラインナップで、スタイリングはヨーロッパ製コンパクトカーを彷彿とさせる直線基調のプレーンなフォルムが採用されました。ボディサイズは全長3,835mm×全幅1,605mm×全高1,375mmで、先代より全長が短く全幅の広いディメンションとなりました。又、ホイールベースは55mm長い2,315mmに設定されました。
サスペンション形式はフロントはマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはリジッドタイプながらそれまでの旧式なリーフ式から5リンク/コイル式に変更されました。駆動方式はヨーロッパの小型ハッチバック車はFFが大半となっていた中、従来同様のFRが採用されました。エンジンは当初、先代からキャリオーバーされた1.3L直4SOHC(最高出力72ps)のみが用意されました。
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マツダ ファミリアのCM
1.4L車とバンを追加
トランスミッションは4速MTと5速MTが設定され、グレード体系は3ドアが下から「STD」「DX」「GF」「スーパーカスタム」、5ドアが「STD」「DX」「GL」「スーパーカスタム」のラインナップでした。そして翌1978年3月、最高出力82psの1.4L直4SOHCエンジンを搭載する「ファミリア1400」シリーズが追加されました。
グレード体系は、3ドアが「GF」「スーパーカスタム」「ツーリングカスタム」「エレガントカスタム」、5ドアが「GL」「スーパーカスタム」「エレガントカスタム」でした。追って同年6月、2代目モデルのまま販売されていた3ドアバンが10年ぶりにフルモデルチェンジを受け、3ドア/5ドアの2タイプとなってラインナップに加わりました。
同時に、ハッチバック車は一部改良を受け昭和53年排出ガス規制に適合、翌7月には1400に3速トルコン式AT車が設定されました。次いで1979年4月のマイナーチェンジにより、フェイスリフトと共に様々なリファインが施されました。そして翌1980年6月にハッチバック車がフルモデルチェンジを受け、駆動方式をFFに変更した5代目モデルに移行しました。
一方、バンはマイナーチェンジのみで1985年12月まで継続販売されました。4代目ファミリアは販売が振るわなかった先代から一転してヒット作となり、ヨーロッパにも「マツダ323」の車名で輸出され好評を博しました。
先代モデル:3代目ファミリア
後継モデル:5代目ファミリア
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