1963年に初代モデルが東洋工業(現マツダ)初の本格派ファミリーカーとしてデビューした「ファミリア」は、1973年9月におよそ6年ぶりとなる2度目のフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。車名は2代目モデル後期型同様の「ファミリアプレスト」を継承し、基本メカニズムを踏襲しつつ居住性重視の設計思想によりボディサイズが一回り拡大されました。
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ボディは3タイプを用意
ボディタイプは、バン/トラックが2代目モデルのまま継続販売された為、2ドア/4ドアセダンと2ドアクーペの3タイプとなりました。スタイリングは、「オーバルシェイプ」と呼ばれた先代の丸みを帯びたフォルムが受け継がれました。ボディサイズは全長3,855mm×全幅1,540mm×全高1,350~1,385mmで、先代から全長・全幅がそれぞれ60mm拡大されました。
一方、ホイールベースは先代同様の2,260mmに据え置かれ、サスペンション形式も古典的なフロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式が踏襲されました。駆動方式も同様にFRを採用し、エンジンは「サバンナ」や「カペラ」などロータリーエンジンを搭載する新型車種の登場に伴い、レシプロエンジンのみのラインナップとなりました。
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エンジンはレシプロ1L/1.3Lでスタート
当初用意されたのは、先代からキャリオーバーされた1L直4SOHC(最高出力62ps/最大トルク8.1kgm)と1.3L直4SOHC(最高出力87ps/最大トルク11kgm)の2ユニットで、トランスミッションは前者に4速MTが、後者には4速MTと3速トルコン式ATが設定されました。カタログ上の最高速度及び0-400m加速性能は、1L車が140km/h・19.3s、1.3L車が155km/h・18.1sでした。
当初のグレード体系は、セダンが下から1Lの「STD」「DX」と1.3Lの「LX」「GL」、クーペが1Lの「STD」「DX」と1.3Lの「FX」「GF」のラインナップでした。装備面では1L車と1.3L車で差別化が図られ、前者が4輪ドラム式ブレーキ+6.00×12インチタイヤであったのに対し、後者にはフロント・ディスク式/リア・ドラム式ブレーキと6.15×13インチタイヤが採用されました。
1976年2月のマイナーチェンジで車名が「ファミリアプレスト1300AP」に
そして1976年2月に、昭和51年排出ガス規制に適合する為のマイナーチェンジが実施され、車名が「ファミリアプレスト1300AP」となりました。車名の通りエンジンが1.3Lに一本化されると共に、排出ガス規制をクリアする為希薄燃焼方式のAP(アンチポリューション)システムを採用した事に伴い、最高出力は72psにドロップしました。
そして翌1977年1月にフルモデルチェンジが実施され、再び「ファミリア」の車名に戻された4代目モデルにバトンタッチされました。
先代モデル:2代目ファミリア
後継モデル:4代目ファミリア
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