1992年にイタリアに設立された新興自動車メーカー、パガーニ・アウトモビリは、2011年に前年に生産を終了した「ゾンダ」の後継モデルとなる新型2シーター・スーパーカー「ウアイラ」を発表、翌2012年にデリバリーを開始しました。フレームはカーボンとチタンを用いた新設計のものが採用され、一新されたパワートレインと相まってゾンダをしのぐパフォーマンスを発揮しました。
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ガルウイングドアを採用
ボディタイプは、当初はフィクスドヘッドの2ドアクーペのみの設定でした。スタイリングはゾンダのイメージを踏襲しながらも、左右独立で開閉する可変式フラップの採用などにより、エアロダイナミクス性能が一段と向上していました。空力特性の指標となるCd値は、0.31を実現しました。また、ドアはゾンダが一般的な前ヒンジ式であったのに対し、ガルウィング式が採用されました。
マフラーはゾンダ同様、リアエンド中央部に4本まとめて配置されました。また、居住性が改善されたこともウアイラの美点でした。ボディ・ディメンションは全長4,605mm×全幅2,036mm×全高1,169mm、ホイールベース2,795mmで、ゾンダから全長が170mm、ホイールベースが65mm延長されました。それにともない車両重量は100kgほど増加し、1,350kgとなりました。
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AMG製ツインターボエンジンを搭載
駆動方式はMRを踏襲し、前後重量配分は44:56となっていました。エンジンはメルセデスAMG製の6L V12DOHC48バルブ・ツインターボ(最高出力730ps/5,800rpm・最大トルク102kgm/2,250-4,500rpm)が搭載されました。トランスミッションはシーケンシャル式の7速セミAT(シングルクラッチ式2ペダルMT)のみの設定で、ゾンダに設定のあった6速MTは廃止されました。
パフォーマンスは最高速度360km/h・0-100km/h加速3.3sで、7.3L V12 NAエンジン(最高出力678ps/最大トルク79.5kgm)搭載のゾンダ・チンクエと比較すると最高速度で10km/h勝り、静止から100km/hまでの加速タイムは0.1s短縮されていました。二酸化炭素排出量は343CO2g/kmで、その圧倒的な性能からすれば十分低く抑えられていました。
ブレーキは4輪ベンチレーテッド式が、ステアリング形式はパワーアシスト付ラック&ピニオン式がそれぞれ踏襲されました。タイヤはピレリ製で、フロントに255/35AR19が、リアに335/30ZR20が装着されました。安全装備面では、ABSやエアバッグなどの必要最小限のものは備わっていました。その後、2016年のジュネーブ・ショーで新たなバリエーションが発表されました。
「BC」および「パチェットテンペスタ」がそれで、後者には専用エアロパーツが備わっていました。また、同じ年にオープンモデルの「ロードスター」も発表になりました。
ウアイラの先代にあたるモデル
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