スズキは1995年1月、コンパクトカー「カルタス」(AA44S型)の上級モデルとなる「カルタスクレセント」を発売しました。カルタス同様グローバルカーとして開発され、欧米での販売も行われました。また、のちに併売されていたAA44S型カルタスが生産終了になると、車名をカルタスに改め後継モデルとしての位置付けとなりました。
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カルタスからボディを拡大
ボディタイプは当初、2ボックス型の3ドアハッチバックと3ボックス型の4ドアセダンの2タイプが用意されました。スタイリングは直線基調のカルタスに対し、曲線を取り入れたグラマラスなフォルムが特徴でした。ボディサイズは全長3,870mm(3ドア)/4,195mm(5ドア)×全幅1,680mm(3ドア)/1,690mm(5ドア)×全高1,395mm(3ドア)/1,390mm(5ドア)で、カルタスから一回り拡大されていました。
また、ホイールベースは3ドアが2,380mm、4ドアが2,480mmで、カルタスより100mm以上長く設定されていました。駆動方式はカルタス同様FFとフルタイム4WDが設定され、エンジンは当初、1.3L直4SOHC (最高出力85ps/最大トルク10.8kgm)と1.5L直4SOHC (最高出力97ps/最大トルク12.8kgm)の2種類が用意されました。
トランスミッションは、1.3Lには5速MTと3速トルコン式ATが、1.5Lには5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。また、サスペンション形式はカルタス同様の4輪ストラット独立懸架式が採用されました。当初のグレード体系は、下から1.3L/1.5Lエンジン搭載の「A」「C」「G」、1.5Lエンジン搭載の「X」「S」「S-4」のラインナップでした。
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カルタスクレセントのCM
ワゴンを追加
そして翌1996年2月に、4ドアセダンをベースとした5ドアステーションワゴン「カルタスクレセントワゴン」が追加されました。ボディサイズは全長4,345mm×全幅1,690mm×全高1,460mmで、エンジンは1.5L直4SOHCと1.6L直4SOHC (最高出力115ps/最大トルク14.7kgm)、および1.8L直4DOHC (最高出力135ps/最大トルク16kgm)の3種類が用意されました。
それと同時に、セダンにも1.6Lエンジン搭載車が追加されました。次いで1997年5月のマイナーチェンジで内装が変更されるとともに、ハッチバック1.3L車にCVT仕様が設定されたほか、ワゴンにフルエアロ仕様の新グレード「エアロ」が追加されました。続いて翌1998年5月に実施された2度目のマイナーチェンジの際に、車名がカルタス/カルタスワゴンに変更されました。
同時に、グレード体系の見直しも図られました。そして2000年1月にハッチバック型のニューモデル「スイフト」がデビューしたことにともない、3ドアハッチバックが生産終了となりました。次いで2001年には、4ドアセダンがニューモデル「エリオセダン」に後を譲り生産を終了、翌2002年8月には残るワゴンも生産終了となりました。
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