トヨタ自動車は2000年2月、「ファンカーゴ」と共通のプラットフォームにボクシーなトールワゴンボディを架装したニューモデル「bB」を発売しました。若い男性ユーザーをターゲットとしたモデルであったものの、見切りが良く車両感覚が掴み易い点や実用性の高さなどからシニアユーザーからも支持され、ベストセラーカーとなりました。
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直線基調のボディ
ボディタイプはファンカーゴ同様オールヒンジ式ドア採用の5ドアで、直線基調のプレーンなボディラインや角度の立ったA/Cピラーが外観上の特徴でした。初期型のボディサイズは全長3,825~3,845mm×全幅1,690mm×全高1,640~1,645mm、ホイールベースは2,500mmで、同一ホイールベースのファンカーゴよりも全幅が広く全高が低いディメンションでした。車両重量は1,030~1,100kg(初期型)でした。
駆動方式はファンカーゴ同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペション形式も同様にフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF)・トレーリングリンク車軸式(4WD)が採用されました。エンジンは、ファンカーゴやヴィッツにも搭載される1.3L直4DOHCの2NZ-FE型及び1.5L直4DOHCの1NZ-FE型が用意されました。
最高出力/最大トルクは2NZ-FE型が88ps/12.5kgm、1NZ-FE型FF用が110ps/14.6kgm、同4WD用が105ps/14.1kgmでした。トランスミッションはファンカーゴ同様、全車にコラム式の4速トルコン式ATが採用されました。室内は黒一色で纏められると共に、水平基調のインパネに丸形のセンターメーターが備わるユニークな造形が採用されました。
安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステム、ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォース付きシートベルトが採用されました。グレード体系は標準グレード「S」と上級グレード「Z」の2タイプが基本で、更にそれぞれにドレスアップモデルの「Xバージョン」が設定されました。そして同年8月の一部改良で、全車「平成12年排出ガス基準25%低減レベル」を取得しました。
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トヨタ bBのCM
セミオープンモデルやターボ車を追加
次いで同年12月にも一部改良が実施され、ABSがEBD付きとなりました。続いて2001年6月に、Cピラーより後ろの部分をオープンにする事が可能なセミオープンモデル「オープンデッキ」が追加されたものの、販売不振により2003年3月にカタログ落ちしました。翌4月にはマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更と共に全長が3,940mmに拡大されました。
同時に装備の充実が図られた他、SにZ並みの装備を持つ「Wバージョン」が設定されました。次いで2004年2月の一部改良により、全車「平成17年排出ガス基準50%低減レベル」を取得しました。又、同年TRDの手により、ターボチャージャー付きの1NZ-FE型エンジン(最高出力150ps/最大トルク20kgm)を搭載すると共に、専用の足回りや内外装が備わるコンプリートカー「TRDターボ」が限定販売されました。
そして2005年12月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
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