トヨタのアッパーミドルセダン「カムリ」は、2011年9月にフルモデルチェンジし、通算で9代目となりました。輸出仕様にはガソリン車も用意されるものの、国内仕様はハイブリッド車専用となり、低燃費や優れた動力性能により存在感を示しています。又、「クラウン」~「マークX」へと続く国内専用車のヒエラルキーから外れた独立性の高いモデルともなっています。
スタイリングは、コンサバティブな中にも躍動感と高級感が演出され、先代以上にインパクトのあるものとなった他、空力特性も改善されCd値0.28を実現しています。ボディサイズは全長4,825mm×全幅1,825mm×全高1,470mmで、先代とほぼ同程度のサイズとなっています。又、プラットフォームを踏襲する為ホイールベースも同一の2,775mmとなる他、サスペンションも先代同様の4輪ストラット式となっています。
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高出力と低燃費を両立したHVユニットを搭載
車両重量は1,540kg~1,550kgで、ハイブリッド化にも関わらず先代と大差ない重量に抑えられています。ハイブリッドユニットは、2.5L直4アトキンソンサイクルの2AR-FXE型エンジンと交流同期型モーターの組み合わせによるスプリット型の「リダクション機構付THS-Ⅱ」で、「SAI」や「レクサスHS250h」に搭載されるものとは別物であり、システム最高出力はそれらを15ps上回る205psとなっています。
JC08モード燃費はSAIなどを凌ぐ23.4km/Lで、先代モデルと比較すると2倍以上の燃費性能を実現しています。駆動方式はFFのみで、先代に設定のあった4WDは廃止されています。グレード体系は、下から「ハイブリッド」「ハイブリッドGパッケージ」「ハイブリッドレザーパッケージ」の3種類で、「ハイブリッドレザーパッケージ」には本革シートやHDDカーナビなどが装備されます。
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改良により安全装備が充実
そして2012年9月、一部改良によりミリ波レーダーによるブラインドスポットモニターがオプション設定され、次いで2013年9月の一部改良において後席用シートベルトがプリテンショナー&フォースリミッター機能付きとなりました。そして2014年4月、ビッグマイナーチェンジによりエクステリアを一新し、フロントマスクが近年のトヨタ車に共通するキーンルックとなりました。
インテリア面では、マルチインフォメーションディスプレイやT-Connect SDナビゲーションシステムが採用された他、ステアリングホイールのデザインが変更されました。装備面では、ミリ波レーダーによる衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」やレーダークルーズコントロールがセットオプション設定されました。その他、「ハイブリッド」の16インチアルミホイール装着車の燃費が25.4km/Lに向上しました。
現行型カムリは、独自の存在感と優れたトータルバランスを持つ上、このセグメントのハイブリッド車としては比較的価格が抑えられています。しかし、販売面では振るわず、クラウンハイブリッドやプリウスなどに大きく水を開けらる状況が続いています。
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