1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、1983年5月に4年ぶり4度目のフルモデルチェンジを実施し、5代目モデルに移行しました。セダン系の駆動方式が、居住性改善を目的として従来のFRからFFに変更された事が最大のトピックとなりました。一方、クーペ系はハンドリングを重視し従来通りのFRを踏襲した為、カローラ史上唯一FFとFRが混在するバリエーション体系となりました。
セダン系のボディは2タイプに
セダン系のボディタイプは、先代に設定のあった2ドアセダンと3ドアリフトバックが廃止され、4ドアセダンと新設定された5ドアリフトバックの2本立てとなりました。一方、「カローラレビン」を名乗るクーペ系は、先代同様の3ドアハッチバッククーペと、センターピラー付となった2ドアクーペのラインナップとなりました。又、ワゴンとバンは、先代モデルのまま販売が継続されました。
セダンのボディサイズは全長4,135mm×全幅1,635mm×全高1,385mmで、先代から全長が85mm、全幅が25mm拡大された一方、ホイールベースは同一の2,400mmでした。サスペンション形式は、セダン系は4輪ストラット式採用によるカローラ史上初の4輪独立懸架となり、クーペ系は先代同様のフロント:ストラット式/リア:4リンク・リジッド式が踏襲されました。
先代からエンジンを一新
エンジンは先代から一新され、セダン系にはまず1.3L直4SOHCの2A-LU型、1.5L直4SOHCの3A-LU型、1.6L直4SOHCの4A-ELU型(当初5ドアリフトバックのみに設定)の3種のガソリンユニットと、1.8L直4SOHCディーゼルの1C-L型が用意されました。トランスミッションは、4速/5速MT及び3速/4速トルコン式ATが設定されました。
装備面では、新たに定速走行を可能とするオートドライブやデジタルタコメーターが設定された事が特徴でした。追って同年10月に、4ドアセダンにも4A-ELU型エンジン搭載車が設定されました。次いで1984年1月の一部改良でエクステリアの一部が変更された他、ドアミラーが電動リモコン式に変更されました。同時に、1.5L車に4速トルコン式ATが設定されました。
続いて同年10月に、4ドアセダンに1.6L直4DOHCの4A-GELU型エンジンを搭載するスポーティグレード「1600GT TWINCAM16」が追加されました。トランスミッションは、5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。次いで1985年5月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、1.3L車のエンジンが新開発の2E-LU型に置換されました。
そして1987年5月にセダン/レビンの、追って8月にワゴン/ライトバンのフルモデルチェンジが実施され、6代目E9♯型に移行しました。
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