1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、1987年5月に4年ぶり5度目のフルモデルチェンジを実施し、6代目モデルに移行しました。セダン系は先代からのキープコンセプトであったものの、クーペの「レビン」系はFR方式からセダン系と同様のFF方式に変更されました。又、セダン系にハイメカツインカム車やフルタイム4WD車が設定された事も特徴でした。
カローラ本体は4ドアセダンとバンのみに
発売当初のボディタイプは、先代に設定のあった5ドアリフトバックが廃止された事により、カローラ本体としては4ドアセダンとのみとなりました。又、レビン系も3ドアハッチバッククーペが廃止になり、2ドアクーペに一本化されました。セダンのスタイリングは、先代のボクシーなイメージを受け継ぎながらも若干丸みを帯びたフォルムとなりました。
セダンのボディサイズは全長4,195mm×全幅1,655mm×全高1,365mmで、先代から全長が60mm、全幅が20mm拡大され、全高は20mm低くなりました。又、ホイールベースは30mm延長され2,430mmとなりました。駆動方式は当初はFFのみの設定で、サスペンションは先代同様の4輪ストラット式による4輪独立懸架方式が踏襲されました。
エンジンは先代から一新され、セダンにはまず1.3L直4SOHCの2E-LU型、1.5L直4DOHC「ハイメカツインカム」の5A-F型、1.6L直4DOHC「スポーツツインカム」の4A-GE型の3種のガソリンユニットが用意されました。トランスミッションは先代同様、4速/5速MT及び3速/4速トルコン式ATが設定されました。
そして同年8月に、旧型のまま販売が継続されていたワゴンとライトバンがフルモデルチェンジを受けE9♯型となりました。同時に、セダンにトレーリグリンク式リアサスペンションを採用するフルタイム4WD車が追加されました。4WDの方式はMT車とAT車で異なり、前者は機械式、後者は電子制御油圧式が採用されました。
M/Cで1.3L車を除き電子燃料噴射仕様に
次いで1988年5月の一部改良で、5A-F型を電子燃料噴射化した5A-FE型エンジン及び1.8L直4SOHCディーゼルの1C-Ⅱ型エンジン搭載車が追加されました。次いで1989年5月実施のマイナーチェンジにより、バンパー形状形状が変更され全長が4,235mmとなりました。同時にエンジンのラインナップが変更され、1.3L車を除き全車電子燃料噴射仕様となりました。
変更内容の詳細は、1.3Lの2E-LU型が電子制御キャブレター仕様に、1.8Lディーゼルの1C-Ⅱ型が電子燃料噴射仕様の1C-Ⅲ型に置換された他、1.5Lハイメカツインカムの5A-FHE型及び2L直4SOHCディーゼルの2C-L型搭載車が追加されました。そして1991年6月にセダン/レビンが、追って9月にワゴン/ライトバンがフルモデルチェンジを受け、7代目E10♯型に移行しました。
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