初代モデルが1981年にデビューしたトヨタ自動車の高級2ドアスペシャルクーペ「ソアラ」は、1986年にフルモデルチェンジが実施され2代目モデルに移行しました。そして1988年のマイナーチェンジを経て翌1989年、世界初の電動折り畳み格納式メタルトップを採用した500台限定販売モデル「3.0GTエアロキャビン」が登場しました。
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ソアラ3.0GTエアロキャビンのルーフクローズ動画
B/Cピラーが残る独自の格納システム
一般的なクーペ・カブリオレとは異なり、B/Cピラーを残しメタルトップとリアウィンドウのみがボディ後部に格納される構造になっていました。スタイリングは基本的に通常のクーペモデルと共通で、直線基調のボディラインやノッチバックのフォルム、角形4灯式ヘッドランプ採用のフロントマスクなどが踏襲されました。
その一方で、独自装備としてフロントエアロバンパーやLEDストップランプ付きリアスポイラーが採用されるなど、ディテール面では差別化が図られていました。又、ボディカラーは「クリスタルホワイトトーニングⅡ」一色のみの設定でした。ボディサイズは全長4,675mm×全幅1,725mm×全高1,345mm、ホイールベースは2,670mmでクーペと同一でした。
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2シーター化され装備が充実
一方、車両重量はベースモデルの「3.0GT」より90kg重い1,610kgとなっていました。又、室内はメタルトップ格納スペース確保の為後席が廃止され、5人乗りのクーペに対し2人乗りとなっていました。装備面では、クーペには備わらないCDチェンジャーや、クーペのトップグレード「3.0GT-リミテッド」のみに採用される本革シートが装着されるなどの差別化が図られていました。
又、クーペ3.0GT系同様にフルオートエアコン、本革巻きステアリングホイール、運転席パワーシート、クルーズコントロールなども標準装備されました。駆動方式はクーペ同様のFRで、エンジンは3.0GTと同一の3L直6DOHCインタークーラーターボの7M-GTEU型が搭載され、最高出力240ps/5,600rpm・最大トルク35kgm/3,200rpmのスペックも共通でした。
一方、トランスミッションはクーペには5速MTと4速トルコン式ATが用意されていたのに対し、エアロキャビンは4速トルコン式ATのみの設定でした。10モード燃費は、車両重量の増加にも関わらずクーペ3.0GT・4速AT車と同一の7.4km/Lでした。その他、4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンションや4輪ベンチレーテッド・ディスク式のブレーキなどはクーペ3.0GT系と共通でした。
又、15インチアルミホイールや215/60R15 90Hタイヤも共通で、ABSやLSDは同様にオプション扱いでした。ソアラエアロキャビンは、1991年5月のフルモデルチェンジでソアラシリーズが3代目モデルとなって以降設定される事はなかった為、一代限りの希少なモデルとなりました。
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